説一切有部における慢

*卑下慢


『倶舎論』:


bahvantaraviśiṣṭād alpāntarahīno ’smi ity ūnamānaḥ/


「多量に優れたるものから〔比べると〕、私は少量に劣ったものである」というのが卑下慢である。


 


ches khyad par du 'phags pa bas bdag cung zad cig gis dman no snyam pa ni cung zad snyam pa'i nga rgyal lo/
「非常に優れた人より私は少し劣っている」と考えることが卑下慢である。


 


『品類足論』:


卑慢者。於他多勝謂自少劣。


他の多く優れたる〔者〕と比べて、「私は少し劣っている。」と述べる事が卑下慢である。

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