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コロナ経口治療薬を飲んでみた
私の職業は訪問看護師。毎日様々なお宅へ訪問し、退院して間もない赤ちゃんから高齢者の方々と少し密に関わらせて頂いている。
だから絶対に自分はコロナに罹患しないようにと、徹底して気を付けているつもりだった。だから昨年に娘がコロナに罹患した時も自宅療養している娘の世話をしていても罹患しなかったし私には妙な自信があった。(実際はそんな自信は幻だった)
高校生になったばかりの息子が咽頭痛を訴えて翌日熱発し陽性。「本当にごめんね」と息子。息子はひとり親の私にとことん優しい。何度も何度も私に謝罪した。
以前娘がコロナに罹患した時よりも無意識に何度も何度も訪室し執拗な声掛けをしていたのかもしれない。多分これがコロナ罹患の原因だと考えられる。あとは、負け惜しみだけど多分昨年のコロナよりも確実に感染力が強まっているのを肌感覚で感じた。
GW中だったから東京都発熱外来で検索して以下に対応してくれる病院を探した。
・PCR検査を実施しているところ(抗原検査よりも確実性がある)
・経口治療薬や中和抗体薬に対応してくれる病院
上記には理由があって、私はインフルエンザに罹患すると確実に肺炎になり入院した経験があるからだ。酸素飽和度もただの肺炎ですぐに93%(通常は96%以上)に低下してしまう。
検査結果陽性になり、担当医師は解熱剤(カロナール)のみの処方だけだったので上記の事情を伝えて経口治療薬を処方して欲しいと伝えた。
「どうしてうちの病院が経口治療薬を処方できると知っているの?」と医師。「東京都の発熱外来の一覧表を検索して経口治療薬を処方してくれる病院を探してその目的でここに来ました」と伝えた。
「そっかぁ、じゃあ処方しなきゃね。但し同意書が必要だから記入してくださいね」と医師。
処方薬を車の中で待っている時に、気管が少し狭まり息を吸うと小さな泡の音が聴こえた。
私、子ども達3人を遺してまだ死ねないからしっかりしなきゃって強く念じた
1日2回(朝と夕)4カプセルずつ内服。レンガ色で大きくて毒々しい。
帰宅してすぐに経口治療薬のラゲブリオを内服した。大きすぎて飲み込むのに冗談みたいに時間が掛かった。(決してぶりっ子じゃない)喉元でカプセルが溶けるのではないかと心配したほど時間が掛かった。
内服してしばらく横になると、もしかしたら死んでしまうかもという不安がスーッと消えて、身体が楽になった。
そして自分の生命保険の証券をテーブルの上に出して、荷物をまとめた。
息子が療養施設に入所して3日後、私も息子の後を追った。
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私が自分の経験から伝えたかったことは、高血圧や糖尿病などの持病のある方だけでなく、肺炎リスクの高い人などは、自身で経口治療薬を処方してくれる病院を探してみることをお勧めします。
入院保険や医療保険は申請すると自宅療養や施設療養でも保険金が降りるので、是非申請して下さい。
ルーティーンとして仕事をこなす医師に素直に従うだけでなく、自分の命を自身で守れるように高血圧や糖尿病や心疾患の方だけでなく、すぐに肺炎に罹りやすい方は経口治療薬などの相談を行うことを視野に入れてくれたら幸いです。
突然のコロナ罹患に対して、私や大事な息子をホテル療養をさせて下さりとても有難いです。感謝しています。
私を生かしてくれてありがとうございます。
突然のリトリート療養、人生の棚卸ができるように内省します。