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プレスシート(私物で紹介)【映画宣材物】

 皆さんは、映画の「プレスシート」というものをご存知だろうか?試写会に応募しまくっている方ならいざ知らず、一般の方にはあまり知られていません。
プレス(press)は報道機関、いわゆるマスコミで、そういった方々向けの資料的冊子が「プレスシート」になります。たまにプレゼント企画で手に入れられる事もあるようです。


プレスシートの内容は、独自の見解ですが初期の頃は「あらすじ」「キャスト」をベースに、段々「スタッフ」「コメント」など情報が充実していきます。印刷技術の進歩と共に画質も上昇していっているので、その変化期は歴史的資料としても貴重ではないかと思っています。東京国立近代美術館フィルムセンターもしくは国立映画アーカイブ辺りにまとめていただきたいですね^ - ^

初めて購入した中古のプレスシート、その画像を下に。

インファナル・アフェアのプレスシート画像
"インファナル・アフェア"のプレスシート

はい、「インファナル・アフェア」のプレスシートです。トニー・レオンとケリー・チャンの映画チラシを集めたきっかけの映画であり、流れでレスリー・チャンとチョウ・ユンファも集め始めました。いわゆる香港映画スターたちですね。


私物のプレスシートで一番古いのは、1969年公開の「ポリー・マグーお前は誰だ?」でしょうか。デザインが気に入っています。

ポリー・マグーお前は誰だ?のプレスシート画像
"ポリー・マグーお前は誰だ?"のプレスシート

ネットなどで色々なプレスシートを見ていると『縦長』が多いなと感じます。それと目立つように大きくなっている期間がある。大きくてB4サイズ位。
これは多分なのだが、大き過ぎると鞄に入り切らないため手に持つしかないので、自然と周りの目につきやすくなるのが狙いであるのと、車で来られる方が多かったので後部座席にそのまま放り込めるだけで良かったからかなと。私はこの時期を『バブル期プレスシート』と勝手に名付けている。シネコンブームが関係ありそう。

現在では、コスト面と持ち帰り易さからコンパクトになりつつある印象。紙媒体じゃなくてもメールやダウンロードで済むから、無くなるのだろうか。
もしくは代わりになるものが出てくるかもしれない。かさばらずかつ、SNSにあげたくなるもの。そこにQRコードを付ければ、スマホで読み込むだけでプレス用資料が見られる。


私物の中では、かなりシンプルなデザインに驚いたプレスシートもある。以下、ゴダールでまとめたもの。

ゴダール作品のプレスシートたち


邦画の物も一応下に。

エリ・エリ・レマ・サバクタニのプレスシート画像
"エリ・エリ・レマ・サバクタニ"のプレスシート。
上部にリングが3つの珍しいタイプ。

エリ・エリ・レマ・サバクタニ」の中古プレスシートです。たまたまパンフレットとセットで販売されていたので思わず購入。


中古のプレスシートは普通の映画チラシ屋でも中々お目にかからない。
パンフレットの方が内容・デザインが豪華なので、プレスシートはその分値段が下がっている印象が見受けられます。その理由は、プレスシートは非売品なので予算次第(ここはデザイナーさんの腕の見せ所かなと思います。)になるかと。

ちなみにプレスシートとパンフレットを見分ける方法は、『定価:〇〇〇円』が表記されている方がパンフレットです。

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