2020/2/23(うたの日366)
人間の頃は自分が嫌だった 夜のガソリンスタンドにいる/白黒つけたいカフェオーレ(2015/6/13「ゾンビ」)
「ゾンビ」部屋に出された短歌なので、ゾンビになってしまった景として読めばいいのかもしれないが、別に「ゾンビ」として解釈しなくても心に残る短歌だと思う。小説や映画の導入部分のような印象があり、その向こうに物語があることを感じさせる。
上の句と、ガソリンスタンドという場面設定になぜか腑に落ちる。ガソリンスタンドは新たな場所へ向かう経由地的な雰囲気がある。ただ、それは人