【コラム】こどもへ伝える日本文化~お正月と大掃除~
保育園栄養士のとろみです。
今年も残り1日となりました。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
年末年始の休暇では、かぞくとの会話時間も増えると思います。
そこで今回は、保育園でも話す、年神(としがみ)様ネタを紹介します。
お正月は日本最古の行事
6世紀半より以前には既に存在したと言われています。
お正月は年神様を迎え、祝う行事
毎年お正月になると、今年1年が幸せに、豊かに、元気に暮らせるように守ってくださる神様=年神様が家庭に降りてくると言われています。
家族のためにも年神様を気持ちよくお迎えしたいものですね。
年神様をお迎えするために清める(大掃除)
特に念入りに掃除するのは台所
台所は家族が生きていくために欠かせない料理を作る場なので台所が汚いと生命力も落ちやすく、その家の運も逃げてしまうと考えられています。
台所にはかまど神がいるとも言われています。昔から掃除をするといいことがあると言われていますが、その最もたるものが大掃除であり、隅々まできれいにすると年神様がたくさんの福徳を授けてくださると言われています。
年神様へのお供えがおせち
おせちとは、季節の変わり目の大切な日をお祝いする行事のために神様にお供えする料理という意味の「御節供(おせちく)を略したものです。
正月に食べるおせち料理は1年の収穫を祈り、神様にお供えするものとしての意味があり全国に広まりました。
弥生時代に中国から日本に変わったと言われています。
おせちでつかう道具「重箱」の意味
重箱に詰めるご家庭も多いと思いますが、これには福を重ねる、めでたさが重なるとなどの意味があります。
おせち5段の場合
一の重
1番上の段で栗きんとんのように甘めと酒のつまみになるような祝い肴を詰めます。
数の子、田作り、黒豆、栗きんとん、紅白かまぼこなどを入れます。
二の重
ブリ、エビ、鯛などを入れます。縁起の良い海の幸が中心です。
三の重
山の幸を中心に家族が仲良く結ばれるように煮しめ(煮物)を入れます。レンコン、里芋、ごぼうなど
与の重
日持ちのする酢の物などを入れます。紅白なます、菊花かぶなど
五の重
福を詰める場所として空っぽにしておきます。または家族の好物や予備の料理などを入れます。
いかがでしたでしょうか?
お正月は当たり前のようにおせちを食べ、過ごしますが、一つ一つの物事に大切な意味が込められています。
お正月は年の初めに家族が揃って1年の息災を願い合う大切な節目です。子供たちもぜひ風習や由来を知って次の世代へと伝えてほしいですね。
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