夢百夜 ~第五夜 ハリーポッターとゼルダの伝説~

こんな夢を見た

ヴォルデモートがホグワーツ魔法魔術学校を襲っていた。
一分もかからない内に学校は崩壊した。
あれほど立派だった建物は、今や見る影もなく、ただの瓦礫と化していた。
その瓦礫の上を、ヴォルデモートが満足げに歩き、その後ろを、マルフォイの父親が、道化を演じるように大袈裟に喜んでいた。
私はテレビの前でその光景を見ているような感覚だった。ただただ、マルフォイが道を踏み外すのは仕方ないなと思った。
やがて、ヴォルデモートとマルフォイの父、そして見たこともないデスイーター4人が瓦礫の上に、半径2mくらいの円になって集まり、6人全員がバチバチと雷のようなエネルギーを円の中心に放ち続けた。すると6本の雷が互いに増幅し合うように大きくなり、やがて6人の姿が見えなくなるほどに大きくなるとふと雷は消え、6人は居なくなっていた。
瞬間移動したのだと分かった。
すると、見たこともないホグワーツの生徒6人が、先程までヴォルデモート達が立っていた場所にそっくりそのまま現れ、同じように雷を放ち、同じように瞬間移動した。
それを見ていたダンブルドアが「愚か者、、、!」と、深追いした生徒たちがもう生きて戻ってこないであろう事を感じて、悲しんでいた。
なんとかしてあげたい。こんな時こそ主人公の出番ではないか。
私の思いに呼応したように、瓦礫の影に隠れていたハリーポッターが写された。
彼はたった一人でみんなが瞬間移動した場所まで歩き、一本の雷を自力で増幅させて瞬間移動した。
しかし、彼の行き先は馬に乗ったガノンドルフの目の前であった。
私はこんなの絶対に勝てない、死んでしまうと焦りと恐怖に襲われたが、ゼルダの伝説ではこんな体格差はステージのギミックで覆せることを思いだし、とにかく部屋を逃げ回りながら何かを探した。このタイミングで、主人公は私が操作するようになっていた。
そして壁のボタンを見つけて押すと、クリアしたような爽快なBGMが流れ、壁がゆっくりと倒れ始めると、柔らかな陽の光が部屋に注ぎ込んだ。
部屋の端に梯子が現れていたので、私はとりあえずそれを登ることにした。
そして気付いた。
主人公はガノンドルフになっていた。
中身は主人公だが、体はガノンドルフなのだ。
驚きと共に、まさかガノンドルフとリンクが一体となって協闘し、ヴォルデモートたちを倒すのかと思うと胸が踊ったが、梯子を登ってる途中で目が覚めた。
もっと続きが見たかった。