試験中は緊張していた方がいい
緊張していて普段の力を出せなかった---
こんなことを試験後に言う者がいる。私は「そうか」と彼らの話を聞くが、はて緊張して試験を受けることの何が悪いのだろうか。
緊張していると普段できることができなくなる。
これは分かる。
例えば、テニスであと1ポイントで負けてしまう状況下、サーブが入らない。野球のピッチャーが満塁のピンチでストライクゾーンに投げられない。残り時間わずか、バスケの3点シュートが決まらない。
対戦相手がいてタイミングが大事なスポーツでは、緊張によってうまくいかないことはあるだろう。
一方で自分との勝負である競技はどうだろうか。例えば走り幅跳び。
私は専門ではないので偉そうには言えないが、おそらくそれほど緊張が影響することはないのではないだろうか。
「自分がいつも通りにやればいい」だけだから。
さて、では高校入試はどちらだろうか。
確かに競争相手はいるが、彼らの行動がキミの試験に影響を与えることはまずない。彼らが問題を解けようが解けまいが、キミは目の前の答案を作るだけである。一切の妨害がないわけだ。
言うまでもない。入試は「自分がいつも通りにやればいい」のだ。
◆むしろ緊張していた方がいい
勉強でうっかりミスをするのはどんな時だろうか。
ずばり「気が緩んでいるとき」だと私は考える。家で数学や英語の宿題をやるときなどだ。
適度に緊張するのはけっこうなことだ。ミスしなくなるもの。
学校でテストを受けているとき、いちばん怖い教師が目の前にいたら緊張するだろう。ではそのとき、ぽろぽろミスをするだろうか。
私には想像できない。おそらく真剣に答案に向かい合い、いい結果につながるだろう。集中できるからだ。
◆家で模試を受けるなら制服を着て椅子に座れ
コロナ禍で模試を会場受験できず、自宅で受けるものもいよう。
試験会場と少しでも同じような環境にするため制服を着る、椅子に座る、無音の状態にする、窓は自分の左側になるような位置にするなどして、少しでも緊張感を持って受験してほしい。
緊張感のない試験など、クソの役にも立たない。
数学の大問1で計算ミスをした瞬間、受験失敗する。
このくらいのぴりぴりしした雰囲気の中でちょうどいい。
実際にそんなカンタンな問題を落とすような受験生は、学校だって受け入れたくないもの。
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