対後手三間飛車 とりとん式急戦
基本形までの指し手
どうもとりとんです。今回は東北全国で大活躍したとっておきの三間飛車対策を、全国新人中止になったので公開したいと思います。
▲2六歩 △3四歩 ▲2五歩 △3三角 ▲7六歩 △4四歩
▲4八銀 △3二飛 ▲6八玉 △4二銀 ▲5八金右 △6二玉
▲7八玉 △5二金左 ▲3六歩 △7二玉 ▲9六歩 △9四歩
▲4六歩 △8二玉 ▲3七桂
基本形
①基本図から△7二銀
△72銀と上がられたら▲45歩と仕掛けます。
△同歩
▲24歩から仕掛けていきます。
▲24歩△同歩▲33角成△同銀▲45桂。ここで、△42飛と△22銀の2択
△42飛の場合
▲33桂成△同桂▲66角△25桂▲11角成△47歩▲44香打
以下▲4四香 △4八歩成 ▲4二香成 △5八と ▲5二成香 △6九と▲6二金
この金打ちが良い手で勝ち。△71金打に対しては▲41飛と打つ。
また、▲44香に△同飛は、▲同馬 △4二香 ▲4三歩 △同 香 ▲同馬△同金 ▲4七銀 △5五角 ▲2九飛 △9九角成 ▲8八銀打
△22銀の場合
▲66角打△12香▲35歩△同歩▲24飛から攻めていく。そして△23歩に▲33歩と攻める。
△同桂▲同桂△同飛▲26飛△44歩▲同角△32飛▲33歩△31飛▲66角以降端攻めを狙う。
△反発する3五歩
▲同歩△45歩▲44歩△36歩▲26飛△37歩成▲同銀
ここでは△54歩と突くしかない。
△54歩▲24歩△同角(同歩は▲36銀で有利)▲43歩成△同銀▲44歩△35角▲23飛成△44角▲同角△37飛成▲11角成
②基本図から△43銀
ここから、△4三銀 ▲4五歩 △2二飛 ▲4四歩 △同角 ▲同角
△同銀 ▲7七角 △4三金 ▲4七銀でこちら作戦勝ち。とはいっても+250ほどなので難しい
③基本図から△22飛
一番変化が多いかつ、採用率が高い変化。
△2二飛 ▲5六歩 △7二銀 ▲6八金上 △5四歩 ▲1六歩
ここで、△43銀、△64歩、△53銀の3択
△43銀
△4三銀 ▲5七銀 △6四歩 ▲4五歩 △同歩 ▲3三角成
△同桂 ▲8八角
△4四角 ▲同 角 △同 銀 ▲3一角△2一飛 ▲6四角成 △5三銀 ▲8六馬 △3五歩 ▲4七金△3六歩 ▲同 金 △4七角 ▲2六飛 △2四歩 ▲3四歩△2五歩 ▲同 桂 △同 桂 ▲3三歩成 △1四桂 ▲4八歩△2六桂 ▲4七歩 △3九飛 ▲4三と
長い手数進めたが、あくまでも1例の変化。馬を作ってさえしまえば悪くなりにくい
△64歩
△6四歩 ▲5七銀 △7四歩 ▲5五歩
△同歩には、▲6六銀△5六歩 ▲5五銀 △5三銀 ▲4五歩で先手有利なので、ここは△53銀
△5三銀 ▲3五歩 △5五歩 ▲同 角 △5四歩 ▲4五桂
△同 歩 ▲3三角成 △同 桂 ▲3四歩 △3二飛 ▲4一角
△3一飛 ▲2三角成 △4六歩 ▲3三歩成 △5五角 ▲3八飛
△9九角成 ▲3二と
メインテーマ△22飛車+△53銀
ここまで、いろいろな変化を書いたが、8割この形になるので大見出しにした。この変化さえ覚えれば正直なんとかなる。ここから、▲57銀に対して、△64銀、△64歩、△14歩の3択
①△64銀
△6四銀 ▲6六歩 △5三銀 ▲4五歩
△6四歩 ▲4六銀 △4二飛 ▲4四歩 △同 銀 ▲4五歩
△5三銀 ▲2六飛
②△64歩
ここで▲45歩と仕掛ける。この形において仕掛けるタイミングはほとんど△64歩突いたら。
ここでいくつかの選択肢があるが、メジャーなものである、△42飛、△43金を解説する。
まず、△42飛に対しては、▲45歩△同銀▲45歩とし、ここで△53銀は飛車先突破が見込めるので、先手優勢。よって△45同銀しかない。
△45同銀以下の指し手は、▲同桂△同飛▲46銀△42飛▲33角成△同桂▲31角。これぐらいで先手有利(+300)この順からも、△64歩を突かせてから仕掛けることが大切だとわかる。
そして、△43金。強い人が妥協策、研究外しなどという狙いでやってくるイメージ。だがこの形も、研究でどうにかなる。
△4三金 ▲4四歩 △同銀 ▲4八飛。
△1四歩 ▲2四歩△同歩 ▲4六銀 △5三銀 ▲5五歩 △4四歩
▲4五歩
③△14歩
先手も▲29飛などと待機する作戦なども考えたが、ここで▲45歩と仕掛けてしまうのが最有力
ここで△同歩に対しては、▲同桂△88角成▲同銀△44銀▲31角△32飛▲45銀△24歩で有利。
従って△42飛となる。
ここで、▲77角と手待ちをするのが有力な1手。△14歩の1手があったところでほとんど意味を成さない。そのため、△64歩とここで突いてきたら、前述した△64歩と突く変化と合流する。そこで、さらに待機する△12香を見ていく。
△1二香 ▲4四歩 △同 銀 ▲4六歩△6四歩 ▲4五歩 △5三銀 ▲2六飛
△7七角成 ▲同 桂△3三桂 ▲4六銀 △4四歩 ▲同 歩 △同 銀 ▲4七歩
△5三角 ▲3一角
長手数進めたが、大事なのは▲46歩と控えて打つこと。手待ち戦略の徹底。
図の局面は既に相当良い(+500)
最後に、▲77角に△45歩と歩を取ってくる指し方について見ていく。
▲33角成△同桂▲24歩△同歩▲同飛△46歩▲48歩△45桂▲同桂△同飛
▲21飛成。これで優勢
まとめ
この戦法を指しこなす上でのポイントは3つ
・基本図から△22飛以外には、すぐ仕掛ける
・△22飛+△53銀には、とにかく△64歩を突かせるまで待機
・斬り合いよりもじっくりとした手を指した方が逆転されにくい
この戦法は3か月以上かけて、県の三間飛車党の人を倒すために作り上げた戦法で、東北大会や、全国大会でも、自分より強い人を研究で圧倒することが出来ました。相穴熊では実力差がそのまま出やすいですが、急戦なら振り飛車の欠陥を突くことが出来るのでおすすめです!!
有料部分には、研究棋譜ファイルを載せています(スマホの方でも使えるようにしたため、長くなってますごめんなさい)。コピーしてぜひ使ってください! 書ききれなかった変化や書いた変化を深くまで研究した手順などが入っていて、△43銀型の変化以外はどれも+300以上(パーセント表示だと65%程)に持ってけるようになってます。
高校王将戦への遠征費用を今から貯めたいので、有料部分を設定させていただきました。
穴熊よりも簡単に勝てるし、実力が付くのは急戦だと思うので是非指してもて下さい!そして、質問があったらご気軽にDMください!!
拙い文章でした。評判良かったら先手三間の場合も書きたいと思ってます。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
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