鳥野みるめ//photographer

フォトグラファー。由比ヶ浜にあるアトリエで暮らしています。淡く、優しく、軽やかに。日々の暮らしのことやこころのうごいた瞬間を日記にして書いています。 https://www.torinomirume.work/

鳥野みるめ//photographer

フォトグラファー。由比ヶ浜にあるアトリエで暮らしています。淡く、優しく、軽やかに。日々の暮らしのことやこころのうごいた瞬間を日記にして書いています。 https://www.torinomirume.work/

マガジン

  • 往復書簡:ひびをおくる

    • 11本

    写真家・鳥野みるめが撮影した写真から、書肆 海と夕焼 店主・柳沼雄太が物語を紡いでゆく往復書簡。東京と鎌倉、互いに離れた場所でおくる日々。見るものも感じることも違う日々の中で、写真と物語が寄りそって日常をいろどる。そんな“ひびをおくる”ことを楽しみにしながら。

  • コロナ50文字日記

    2020.1/24-5/31 無効になった約束を抱えたまま過ごした毎日のこと。 今起こっていることをまとめておきたいねって話をして。50文字の日記にして少しずつ遡りながら綴ってみた。抱えきれないとても大きな漠然とした不安はずっと一ヶ月以上前から少しずつ積み重なってできたものだって気づき、正体がわかったらちゃんと向き合える覚悟ができた。 必要な分だけでいい、それでも言葉と知識が全然足りていない。 いつか自分の言葉でもっと愛を伝えられるようになりたい。いまできることをやろうと思いながら過ごした日々のこと。

最近の記事

  • 固定された記事

暮らしながら、家を開く。

先日、友人のきさらさんにアトリエの話をしたとき「とうとう、住み開きだね!」と言われた。 住み開きとは、「住み」家を「開く」、つまり住宅の一部を開放するという意味の造語です。 住み開きには、趣味の教室を開いたり、地域交流の場として活用するケースなど、さまざまなタイプがあります。 彼女自身も北千住にある築90年の家をセルフリノベーションし住みながら家を開き、現在は日用品と喫茶のお店を営んでいる。(近くのシェアハウスで暮らしている。) 『住み開き』という慣れない言葉の意味を探

    • タイのなんでも混ぜごはん/240725

      仕事を終えてから登戸で開催されている友人の展示を見に行く。 会場の1階に「FUGLEN COFFEE ROASTERS」があり、カフェオレをご馳走してもらいながらのんびりと屋上で多摩川を眺めてひとやすみする。 緩く流れるヒップホップを聴きながらギャラリーのオーナーさんとぽつりぽつりとおしゃべりをして過ごす。空がひらけていて川の向こうの入道雲がよく見えた。 小田急線に乗って、もう一つの会場へ。 スポーツジムに作品が展示されているとのことで、併設されているカフェでタイ風の混

      • 蒸籠蒸しシュウマイ/240724

        冷蔵庫に余っていたシュウマイを蒸籠で温める。 蒸籠で蒸すと電子レンジよりもほんのり柔らかくしっとりと仕上がる気がする。 エリンギとゴーヤはバターと醤油でさっと炒める。ゴーヤは水にさらす時間がなかったのでかなり苦かった。 ほんのちょこっと残ったごはん、ほんのちょこっと残ったザーサイ。ほんのちょこっとでしっかり食べて栄養を蓄える。 時間がない中でも自分で作ったものを食べると、身体が安心して吸収してくれるような気がする。

        • 手作りの梅コーラ/240723

          友人が由比ヶ浜へ遊びにきてくれた。海まで散歩して強い風のなか日光を浴びて冬を越えられるようにエネルギーを蓄えよう!と、海の家でのんびり過ごす。 ノースリーブでじりじりと日に焼けた肩が痛い。 エアコンの効いた部屋に戻って、6月から漬けていたとっておきの梅コーラでおもてなしをする。 梅、砂糖、唐辛子、カルダモン、シナモン、ローリエ、その他色々。 大船の商店街にあるインドの方が店主のお店で買った「かれーせっと」と書かれたビニールの中に入ってるものを全部入れたらとてもスパイシ

        • 固定された記事

        暮らしながら、家を開く。

        マガジン

        • 往復書簡:ひびをおくる
          11本
        • コロナ50文字日記
          6本

        記事

          鱧とビール/240722

          待ち合わせまであと30分、待ち遠しい気持ちを抱えきれず横浜のキリンシティへ一人で駆け込む。 汗だくのまま大きなトランクがあるため申し訳ないなと思いぺこぺこしながら店内に入ると「暑かったですね、ここのテーブル広いし涼しいのでどうぞ」と丁寧に案内してもらい安心する。 ビールを頼むと「お仕事お疲れ様でした!」と爽やかににっこり手渡してもらえて疲れが一気に吹っ飛ぶ。接客業のプロだ、やっぱり笑顔で挨拶されると清々しい気持ちになる。 ビールだけにしようと思っていたけれど、夏のおすす

          観音食堂のお刺身/240721

          友人が大船へきてくれたのであ暗室で一緒にビールを飲んだあと観音食堂へ案内する。 飾り気のない店内、ミッキーのグラスで運ばれてくるお冷、統一感のないそれぞれのエプロンをしたおばちゃんたち。 青柳のヌタやお刺身をつまみながら、日本酒を飲む。 受け皿が大きすぎて笑ってしまうくらい飲めちゃうのも最高なんだ。 地元の好きな場所を紹介できるのは嬉しい。 油断しているとすぐに日記が溜まってしまう。

          観音食堂のお刺身/240721

          絵本みたいな食パン/240720

          暑すぎて起きてからも動けず、椅子に座ってぼんやりとしていたら絵本みたいな食パンが出てきた。 ちいさいのでそのまま片手で半分に折りたたんでバターを馴染ませながらモシャモシャと頬張る。 近所のちょっと高くてなかなか行けないパン屋さんの食パン、やっぱりいいものは美味しい。 ふんわりとしたパンの香りは優しい気持ちになる。星野源も歌を作りたくなるわけだ。 冷たいトマトジュースをスープの代わりにして、夏に負けないようにと普段食べない朝食をしっかりと摂る。

          絵本みたいな食パン/240720

          鶏胸肉の塩麹梅焼き/240719

          鶏胸肉を塩麹と梅肉と酒で漬け込む。 柔らかくなったので中までしっかり火を通しながら焼いて余っていたネギをたくさんかける(低音調理しても良かったかなとも思う) 撮影が一日に二件あったけれど途中で家に帰る時間があるときは、こうして自炊できるのでとても助かる。 ご飯を食べる時間がないときはタラミの杏仁豆腐かマスカットのゼリーを駅のホームでチュルチュルと啜っている。ファミリーマートにしか売っていないんだよね。 暑いときはなにも喉を通らないのに、涼しい場所へいるといまだ…!と言

          鶏胸肉の塩麹梅焼き/240719

          こくやのおうちラーメン/240718

          朝起きて部屋の片付けや掃除をする。 泊まりに来た父親は散歩に出ている。 ほんとは花火の後に締めに食べようと買っておいたこくやのラーメンを茹でる。 スープは昨日鶏皮を茹でた時の汁と割る。 チャーシューと煮卵は梅酒で煮たものを、 ネギとめんまは欠かせないよねと買い足して。 絵に描いたように具材を並べると嬉しい気持ちになる。 帰ってきた父親と汗ばみながらラーメンを食べる。 好きなもの全部載せ、ちょっぴり増し増し。 こくやのおうちらーめんが一番好きだ。

          こくやのおうちラーメン/240718

          たぬき煎餅/240717

          鎌倉の花火大会があるため父親が泊まりにきた。 お土産だよ、と麻布十番のたぬき煎餅をいただく。お醤油味で一枚の大狸と小さいいろんな種類が入った小狸。 なんて可愛いフォルムなんだろう。茶色くて丸い生き物は可愛い。 昔飼っていたリスが死んでしまったとき、とても悲しかった。丸まった身体をそっと包み箱の中に入れて、休めない仕事へ向かう途中ずっと涙を堪えていたけれどもコンビニで黒糖蒸しパンを見た瞬間フワフワとした温かい手触りを思い出してブワッと泣き出してしまった。 雨も止んで花火

          胃を癒す味噌汁/240716

          夜遅くまで遊んで、次の日。 早起きして胃を休めるために冷蔵庫に残ってるもので一人分の味噌汁を作る。 茅乃舎の出汁パックを袋を破き粉ごと入れて、トマトと舞茸を入れて仙台味噌を溶かす。 ご飯なんてないのでどんぶりいっぱいの味噌汁を眠気に抗いながらゆっくりと啜る。 自分を救う味噌汁、どんなに疲れていても心の声を聴きながら食べたいものを作れることはしあわせだと思う。

          胃を癒す味噌汁/240716

          グリーン車のビール/240715

          写真家の赤木遥さんの自宅で行われる写真集を眺めるイベントに参加する。 御成通りの高崎屋酒店でお土産のビールとグリーン車で飲むためのビールを選ぶ。朝からグリーン車に乗れる優越感に浸りながら涼しい顔でビールを飲む。 旅に出るようなそんなワクワクした気持ちで、少しだけ高い車窓が嬉しい。 スピッツを聴きながらどんなことを話そうか考えてはうとうとと過ごす。

          グリーン車のビール/240715

          ギラギラの韓国バーガー/240714

          「VALLOON STUDIO SHIBUYA」で行われていた篠原さんと柳沼さんの本の展示を駆け込みで見に行った後、打ち上げで駅前にある韓国発のハンバーガーのマムズタッチ(MOM'S TOUCH)へいくとのことで一緒についていく。 みんなお腹が空いてガツガツした気持ちで駆け込んで全員一緒にダブルサイバーガーを頼む。 一瞬でおしまいになるマクドナルドと違って食べても食べても減らないハンバーガーは登山みたいだった。 スペイン坂の人間関係で一杯飲んで帰ろうと立ち寄ってグラスホ

          ギラギラの韓国バーガー/240714

          スナックみるめ鎌倉ver/240713

          午前中に仕事を終えて夕方から海辺で開催される「OMIYAGE TRACKS」のためにおつまみを作る。 以前谷保の小鳥書房で日本酒ポエムの会を開いてもらった際に、お惣菜を作っても持って行ったらとても喜んでもらえた。その時以来谷保では「お惣菜の人」と呼ばれることが多い。 フォトグラファーとしてのイメージだけでなく、「お惣菜のひと」としての新しい肩書きをもらえたことがくすぐったくてちょっと嬉しい。 まだまだお惣菜の人としては駆け出しで経験も少ないけれど、食品衛生責任者を取って

          スナックみるめ鎌倉ver/240713

          朝から海鮮丼/240712

          朝6:00か、いくらがキラキラと輝いている。困ったな、とても眩しい。 前日のチェックインの際に、次の日の朝食を聞かれそのときは海鮮丼の気分だったのだ。 なんでこんなに美味しいものが大渋滞しているのだろう、胃袋が牛くらいあったら良いのに。 うれしい悲鳴を上げながら、この組み合わせでいいのだろうか…と思いながら牛乳で海鮮丼を流し込む。 朝の集合までに急いで支度をして呼吸と胃袋を整える。コンビニに昼食を買いに行くも、ゼリー飲料以外なにも食べたいと思えなかった。

          お刺身のしんじょ/240711

          分厚い曇天の中、出張で福井県の敦賀へ向かう。明日の撮影が雨天にならないと良い。鈍行気味のはくたかで東京から4時間。機材も多いのでゆったり向かう。 納品予定の仕事を進めながら過ごしていたらあっという間で、先日撮影させてもらった友人のウェディングフォトなど進めながら当日のことを思い出してほくほくした気持ちになる。 夜は一緒に撮影をするメンバーの方に美味しい福井料理のお店へ連れてっいっていただく。日本酒も飲んでいいよと言っていただきほんの少しいただく。黒龍、九頭竜、梵を2種類。

          お刺身のしんじょ/240711