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映画『ロジャー・ラビット』見返しと『天使にラブ・ソングを…』初見感想

 この記事は2024年03月28日にfc2ブログに掲載したものの再掲です。

 最近いろんなものをちょこっと制作してはあちこちかじってる状態でもにゃぁっとしているとりなです。

 3月はもう成果物出せそうにないなって思ってあちこちかじっています。四月になったら一個くらい何かまとまった成果物出したいですわね~。

 最近デレステでVtuberの星街すいせいちゃんとコラボがありました。私は歌の上手いひとが好きなのですいちゃんが好きなのですが、このコラボ曲がめちゃくちゃ良くて……デレステで実装される前日にすいちゃんの6周年ライブがあって、そこで初披露されたということで、そのライブを観たんですね。すごかったよ。楓さん召喚してて……夢を叶える女だ……。

 そのライブのラストにお披露目された別の新曲があって『ビビデバ』という曲なんですけど、これがまためちゃくちゃお洒落でかっこいい曲なんですよね。それでループ再生しにYoutubeのMVを観に行ったんですけど、これがまためちゃくちゃ良くて……。

 観る人が観ればわかると思うんですけど、このMV、めちゃくちゃ『ロジャー・ラビット』なんですよ。なので久々に見返したくなってDisny+で観てきました。

 やっぱ正気でないアニメーションの本気ですよね~。アニメーションもすごければ実写の演出もすごい。浮気の証拠写真に怒ったロジャーが窓から飛び出していくシルエットとか、どうやって演出してるのか想像もつかないや……。

 ヴァリアントっていう探偵の名前もなんかこう、意味ありげで良いですよね。変身とか多面性、みたいなイメージで捉えてるけど元の意味ってどうだったかな。

 特にジェシカのライブシーンは本当に色香があるし、ジェシカが「こういう体に生まれた女ってつらいのよ」「こう描かれたのが悪いの」ていうシーンは、なんかこう、私の中に被造物萌えみたいなものがあってよかったです。フェミニズム的なセリフでもあるんですけど、そこは深追いするつもりはないです。

 ジェシカの色香も凄いですが、ドロレスの美しさも目を見張るものがあって、女優さんってすごいなあと思います。いちいちお化粧や帽子がとても似合ってて素敵なんですよね。バーを切り盛りしてるのにそれを「どうせ向いてない仕事だわ」とか言えちゃうの、センスの良い女性って感じがする。

 コメディだけどしっかりサスペンスでわりとすぐ人が死ぬのも絶妙な映画ですよね。案外対象年齢がそんなに低くないっていう。子供でも楽しめるとは思うけど、これはやっぱ大人向け映画だよなあと思います。ていうか以前観たときジャンルがフィルムノワールで「この成りでフィルムノワールなんだ!?」になったし、実際「確かにフィルムノワールだ……」になりました。まあ私はノワール映画そんなに観たことないので大学で習ったジャンル知識しかないんですけど……。

 大学で観た映画の話だと『俺たちに明日はない』とかもそれ系の映画かな。あれは何回も観たい感じではないんだけど、ヒロインのファムファタールっぷりが好きなんですよね。ファムファタールのジャンルの紹介で観せてもらった映画なので、よりその説得力がありました。

 『ロジャー・ラビット』を観終わって、オススメに『天使にラブ・ソングを…』が出てきて、そういえば気になってたけど観れてなかった映画じゃんってなったので、夕食後に観ました。

 序盤は父と一緒に観てたんですけど、父には退屈だったようで早々に退散して部屋でYoutubeを観てる音がしてました。私は面白い映画だと思ったんだけどなあ。

 ただ序盤父と一緒に観てたおかげで幼少期のデロリスが使徒の名前を答えよで挙げた名前がビートルズとかロックスターの名前だったことが知れました。なんとなく文脈的に歌手の名前かなってことはわかったんだけど、時代柄のネタがわかんなくて……私ロックのことなんも知らないので……。

 修道院の院長は、自分のことを頑なだと思っていますが、デロリスが後半に言ったように「導く」才能があるひとです。自分から民主主義を言った以上、ちゃんと多数決で負けたらそれに従う理性もあるし、そもそもにデロリスが歌手だったことを踏まえて聖歌隊に采配したのも、人間の才覚を見抜く才能がありますよね。

 デロリスが虚飾に塗れていたことも状況ですぐに見抜いて、正直場違いとはいえ、何か得られるものがあるように動いているのは、立派な修道女だなと思います。

 序盤に院長は「この服を着れば身を守れる時代じゃないんです」と言ったものの、ヴィンスは冒頭で神父には逆らえない、破門される、とか言うし、手下もかなり抵抗を感じて銃を撃てませんでした。

 ヴィンスが神父には逆らえないって言っていたのは、キリスト教国家のアメリカらしいなって思ったんですけど、にしても手下たちも手を下せないのは、宗教の力の強さを感じますよね。私もお坊さんに悪いことする気起きないもん。なんとなく畏れ多くて。

 中盤にお金がないけどヘリをチャーターする必要があった修道女たちが遠回しに「このひとに今後悪いことが起こるかもしれないけど、主はお守りください」と祈り通してゴリ押すシーンも、ちょっと笑えるけど興味深い展開ですよね。

 今の日本でそれができるかどうかっていうとちょっと疑問あるけど、信心の現れ方ってなかなか面白いテーマですよね。

 基本的に気のいいひとがメインに出てくるので、あんまり緊張しないで観られる映画ですね。名作なだけある~!

 主人公は最初とても派手で、環境も上手くいってなかったけど、居場所を見つけてからはメキメキと才覚を発揮して、自分も周囲のひとも幸せにしていった。とてもいい話だなって思います。

 あと個人的に『利己主義は鷹の目で見るほど利他的になる』派なので「修道院にひとを呼びたい」という志が最終的に地域交流を超えて法王様を呼べるところまで行ったのは合点がいく話だなあと思います。

 こういうハッピーエンドの物語って良いですよね……心に沁みる……。『天使にラブ・ソングを…』は2も出てるらしいので、また今度観たいなと思います。

 観たいと思って観れてない映画、めちゃくちゃたくさんあるので、隙を見て息抜きに観ていきたいな~。アウトプットばかりでインプットをしてないんですけど、その中でも相対的に映画は心理ハードルが低いので……。

 また気が向いたら感想も書きたいですね。

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東空とりな
あるととっても嬉しいです。

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