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映画『マダム・ウェブ』感想

 この記事は2024年02月27日にfc2ブログに掲載したものの再掲です。

 映画感想再びです。

 元々私は高校の頃に心身を病んだとき、爽快感のある映画が観たくてアメコミのスーパーヒーロー実写映画を観るようになったのですが、最近は食傷気味になっていてあまり観ていないものもあります。

 が、一緒に観ていた父が私よりもドハマりしていて、日本で公開されるスーパーヒーロー映画はすべて観ているので、今回はそれに付き合う形で観に行きました。

 この作品はソニー系のスパイダーマン中心の世界観シリーズのものらしいですね。予告編で主人公役の女優さんが「MCUが凄く好き」と言ってたのでそんな感じなのかなぁ? と思いながら観に行きました。予告編の雰囲気としてはMCUドラマのジェシカ・ジョーンズと似てる。

 以下ネタバレあり感想です。

 なんとなく予告編の質感から「普通に良さそう」な映画だなと思っていましたが、実際「普通に良い」映画でした。私は映画を評価する際に「期待」への応え方で性質を見るのですが、この映画は「期待通り」のものを出してきた感じの映画でした。

 期待以上のものが出るタイプではなさそうだな~と思っていましたが、まあ本当にその通りな感じ。別に全く悪くはないですが、米国での客入りはそんなによろしくないそうです。

 これはな~、正直わかる。予知能力スーパーヒーロー映画としては百点満点なのですが、世間が予知能力スーパーヒーロー映画を求めているかというとそうではないので……ニッチなんですよね。

 話の構造や展開、細かい伏線の貼り方もちょうどいい感じでした。

 途中で心肺蘇生の仕方を三人娘に教えた時点で、たぶん主人公に三人娘が心肺蘇生をするシーンが来るんだろうなと思ったんですけど、そこは期待通りにきましたね。

 最後の「未来には長所がある」「まだ起きていない」は当たり前のことでありながら、なんかちょっと良い感じの気分になれる良い〆方でしたね。それを踏まえて序盤のフォーチュンクッキーの「You will 」を思い返すと作品のテーマがわかりやすくて良い感覚がします。

 後半は彼女の能力がちょっとトンデモの領域になってしまったのですが、まあスーパーヒーロー映画ですしね~。

 最後に出てきたマダム・ウェブのビジュアルがかなり……微妙な感じだったのは……まあ……そもそもに序盤に出てきた三人娘のビジュアルがかなりアメコミ風だったので、そういう系統のデザインなんだなあという感じ。実写に合わせたリアル系デザインではないですね。

 作中で事件があって話のラストに車椅子に座っているっていうの見ると、X-MENのプロフェッサーXみがありますね。能力的にも立場的にもそっち系だな~。

 私は最後まで気づかなかったのですが、途中の出産シーンで生まれた赤ちゃん、ピーター・パーカーっぽいよねと父に言われて「ベンおじさん!?」になりました。なるほどね~。あ~、それもあって作中の時代が2003年なのかな? 名前当てゲームのシーンはわかっているとニヤリとできるシーンだったんですね。

 最初に「期待以上ではない」という評価をしましたが、予知能力スーパーヒーロー映画としてはかなり上出来の作品だなと思いました。主人公の能力が徐々に開花して見るからに強くなっていくのも気持ちが良かったですし、ヒーローコスチュームデザインは結構ダサいですけど、アクションシーンの迫力も十分だし、私はかなり満足したな~。

 ただ、予知能力の読み合い・知能戦! みたいなものを期待しちゃうとそうではないので、あくまでアクションヒーロー映画に、予知能力がエッセンスとして絡む程度の作品かなと思います。

 良い映画でした。

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東空とりな
あるととっても嬉しいです。

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