映画『飛んで埼玉 琵琶湖より愛を込めて』感想
この記事は2024年01月19日にfc2ブログに掲載したものの再掲です。
先日父が急に「今日観ない?」と言ってきたので観に行きました。以下感想。
相変わらずハチャメチャすぎて良すぎる……私、いわゆる二次元的なキャラクタービジュアルデザインが大好きなので、このシリーズはとっても好きですね。メインキャラクター全員、キャラデザがうるさくていい。
二か所、大ウケしたセリフがあります。
一つ目は京都代表が埼玉解放戦線について「東京を討ったくらいで調子に乗るな」的なことを言ったシーンです。
これはね~! もう大正解! 第二幕でこれを言えるのは京都しかいない! シチュエーションがハマりすぎてて笑ってしまった。最高すぎる~。
二つ目は、近畿地方の解放戦線が大集合し、あまりに何もなさすぎる自らたちを奮起し鼓舞するときの演説で「三重は中部に逃げてった!」のセリフです。
そう。今回、近畿が舞台なんですけど三重が出ません。三重県の所属が微妙なのは三重出身の友達から聞いていたので、脳裏にその友達が走ってってしまいました。そのときどきで中部面と近畿面を使い分けるそうです。
鉄道代表たちが手旗信号で暗号をつなぐシーンは普通に良いシーンで感動してしまいました。あの辺、なんかイイ感じに話がまとまっててよかったですね。
途中チャーリーとチョコレート工場を近畿ナイズしたシーンが出て来たんですけど、なんか困惑するわりにクオリティが高くて見応えがあって不思議な体験でした……なんだったんだあれ……。
ともあれ、映画館で観れて良かったです。というか映画館行かないとたぶん観ることがない映画ですね、これ。
確実にジャンルとしてはくだらない映画なんですけど、話の構造がしっかり作りこまれていて、「差別のない世界を作る」と言いながらしょっぱなに「滋賀に人が住める場所があったのか……」とかのド級差別発言をかましたり、差別のない世界を作るために埼玉化する、という目的そのものがかなりの全体主義という、あれです。差別というテーマを真面目に考えられたトンデモ映画です。一作目と一緒。
一作目と変わらない味をより壮大に描いてきた、期待通りの作品でした。
予告編で観たゴールデンカムイがかなり良さそうだったので、それも気になるな~。映画、たくさん観たいですね。