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【2021年】アルビレックス新潟選手振り返り(前編)

わたしの想定では今頃、J2オールスターみたいな補強をしてJ1に「スペインの強風」を吹かせる気満々の所信表明を気持ちよく発表していたはずだった。保守的で真面目と言われる新潟県民の男児の中でもピラミッドの先端部分くらいトップクラスに保守的で大人しい私が言いますが、J2はクソだ。地獄だ。

もう2日でいろんなことがあった2021年が終わってしまうので、選手個人を振り返りながら今年のアルビを振り返ってみようという。

あまり出場機会のなかった選手はちょい短くなるかもだけど、来季いっぱい書けるといいな。

*以下敬称略

GK

1.小島 亨介

正直大分に帰るものばかりと思っていたが、2022シーズンは完全移籍で新潟に加入することが決まった。キックの精度やフィードは目が見張るものがあり、特に相手のファーストDFラインを飛ばして新潟のサイドバックにボールをつける中距離のロブパスの精度はえぐい。しかし、ゴールキーピングの面では怪我の影響もあってか精彩を欠いた印象。特にハイボールへの不安は拭えなかった。怪我が続いているにもかかわらず完全移籍で獲得したということは、クラブは相当評価しているのだろう。来季もまた、今季台頭した阿部とともにまたハイレベルなポジション争いが繰り広げられる。


21.阿部 航斗


昨季は出場機会に恵まれなかったものの、今季は正GKの座に君臨。ゴールキーピングでも体育祭とかで応援団長とかやって、後輩の女の子とかと絡みながら時のスターになってそうだな感のある大きな声でのコーチングと安定感のあるハイボールの処理、ピンチを救うビッグセーブと、新潟の「21」に相応しい出来だった。ビルドアップでも大きく貢献し、特にセンターバックからボールを受けるポジショニングの丁寧さであったり、相手のプレスのベクトルをずらすように逆をつくようなショートパスであったりと、センターバックとのビルドアップでの関わり方が印象的。


22.瀬口 拓弥

シーズン中盤から加入したベテランGK。小学校で学年主任とかやってそうと思ったら教員免許持ってたらしい。B級のコーチングライセンスも持ってるということは、学校の先生やりながら監督とか目指すのだろうか。試合出場はなかったけど、ピッチ外での貢献が目立っていた。加入当初から今季の目標は新潟県のPRだったので、県外在住でろくに友人たちに新潟の良いところをPRしてない私よりもう新潟への熱意がすごくて頭が下がる。来季完全移籍での加入ということで、もう藤田に期限付き移籍で修行だす気満々だったのでしょう。小島も怪我がちだし何かあったら頼みます。


41.藤田 和輝


新人時代の悪いところを未だに言われてしまうみたいなことで悩んでいたのが、なんか印象的だった。一度ついてしまうイメージを払拭するのって大変だよね。今季の出場は2試合。小島の怪我によって途中から出番が回ってきたけど昨季の活躍を見ているのでなんの心配もなくむしろ頼もしかった。来季は栃木でプレーするということで、そのキック精度を遺憾無く発揮してくれそう。とにかく矢野貴章にボールを預けて先輩をめっちゃ使ってほしい。

DF

5.舞行龍 ジェームズ


陽キャ軍団の一人。一昨年の契約更新の遅さはなんだったのか(ヒント:GM)くらい今季は契約更新が早くて笑ってしまう。今季はビルドアップの王である千葉が加入したけど、舞行龍も相変わらずレベルが高い。今季の最初は右CBでの起用だったが、途中から左CBでの起用に。千葉ちゃんよりも左足使える印象で、左CBは彼のほうが上手い。どれだけDFラインを高くできるかに気を使っていたけど、やっぱりSBとの間だったり、背後つかれるとしんどそうだった。

25.藤原 奏哉


正直絶対移籍すると思ってました。ありがとうございます。2021シーズンのベスト補強。夏頃も川崎の山根がぶっこぬかれたらそのまま川崎に移籍するか玉突きでJ1とかいくんじゃないかと要らぬ心配をしていた。サイドの1vs1も負けないし、背後つかれても何食わぬ顔でしっかり対応。攻撃でも相手をはずしてボールを前進させゴール前に入っていくのも上手い。そういえば本職ボランチでした。右サイドバックは長谷川巧も控えているため、来季はボランチだったりインサイドハーフでもみてみたい選手。

26.遠藤 凌


シーズン前のトレーニングマッチでは対人も強そうで、ビルドアップでもかなり目立っていたので今季ブレイク候補だと思っていたのだが、出場機会に恵まれなかったり、クリスマスにはクリスマスツリーにされるというクラブから雑な扱いを受けたりなど、やはりアルビレックス新潟は浦和出身に厳しいのか。練習試合では本職とは違うサイドバック起用もされていたみたいだし、本人にとっては厳しい1年になった。1年かけて責任から解放されたと思っているので来季は出場してもらわないと。

28.早川 史哉


相変わらずの読みの鋭さで相手を潰すなど、クレバーなセンターバック。時折170cmと思えないようなジャンプ力で相手に競り勝ったりする。今季は千葉、舞行龍に続く第3センターバックとして活躍したが、後手を踏んでしんどそうだなと思うシーンもしばしば。前で潰すのは上手いけど背後はやっぱりしんどそう。個人的にはボランチで見てみたい選手でもあるので、来季の18番変更はそういうことなのだろうかとちょっと期待しているところがある。


31.堀米 悠斗


新競技スケートボードの男子ストリート決勝で見事金メダルに輝き、歴史に名を刻んだ。アメリカで家を買ったらしい。左サイドバックでも安定して出場機会を得て、外でも中でもスムーズにプレーできるのが目立った。もう少し強引に縦に突破して素早いクロスを入れて欲しいとは思うけど、なんやかんや中でボール受けた方がうまそうな感じがある。もう新潟でマンションを買うのは秒読みなんじゃないかくらい新潟に染まってる。Passマガジンがまだ存在してたら愛読してそうだし、沼垂テラスとかミズベリングとか普通に楽しんでそう。不動産会社は営業かけたほうがいいと思う。


32.長谷川 巧


飛車!!!って感じのプレースタイルの印象だったのだけど、とっても"巧"くなっててびっくりした。サイドから前線に当てるのとか、相手のプレス網を個人で外したりとか、内側でも普通にプレーできてて大怪我が勿体無いと思った選手。藤原が移籍してもなんとかはなるな・・と思っていたら、残留してくれたので右サイドバックのポジション争いがハイレベルに。
来季の右サイドバックは長谷川でも全然おかしくない。


35.千葉 和彦


今季めっちゃ楽しかっただろうな。本人も言ってるけど。やっぱりビルドアップで段違いにうまかった。多少プレス受けても呼吸できるし、チームを落ち着かせるためにあえてテンポを落としたりできる。シーズンが進むにつれ、左足を使うことを強いられるようなプレスの掛け方されてしんどそうだった場面が増えて、右CBに。守備面ではやっぱり裏への対応が厳しい場面も。それでもハイラインを維持するのはかなり大変だと思う。来季はアルベルに禁止されてたらしいワンツーでセンターバックの位置から前に出るプレーで1度は事故る気がするのでほどほどにしてほしい。好きだけど。


50.田上 大地


サイドバックでハーフスペースで起点となりながらそのままゴール前に突撃するという、当初の柏の希望通りの育成ができていなくて、申し訳ないくらい「思ってたんと違う」みたいなプレースタイルを確立した田上。これはもう責任とって完全移籍してもらわなければいけない。サイドよりも内側の高い位置で起点になってるほうが活き活きとしているのが笑ってしまう。あの規格外感がみてて楽しいし癖になってるサポーターは多いのでは。もうセンターバック起用のイメージが全然つかない。来季は6点くらいは決めてほしい。

4.岡本將成

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