「車輪の国 向日葵の少女」の感想

こんにちは。ギャルゲーマーです。

車輪の国とは?

2005年に発売されたゲームですが、2023年の今やっても名作と言える作品です。

舞台は罪を犯すと特別な「義務」を課せられる社会です。
主人公の森田賢一はそれぞれの義務を課せられた3人の少女を「特別高等人」として更生指導します。

少女たちに課せられた義務は、「1日が12時間しかない義務」や「大人になれない義務」などがあります。

これらの舞台や義務の設定、叙述トリックなどはもちろん素晴らしいのですが、このゲームの素晴らしい点はヒロインたちの成長。
少女たちが人間的に強くなっていく過程が非常に面白いゲームですので、ぜひ一度プレイしてみることを推奨します。

感想

トラウマと向き合おうとしない少女。物事を自分で決められない少女。大人のせいで弱くなってしまった少女。
そんな少女たちを更生・成長させるのが主人公である賢一の仕事で、彼は少女たちの義務の解消を目指して共に生活します。

この作品の素晴らしいところは、成長したヒロインが主人公の力を借りずに彼女自身の強さを見せるところです。
トラウマと向き合おうとしなかった少女は大切なものを守るために限界まで戦い、物事を決められなかった少女は自分の決断を押し通す強さを手に入れます。

私が一番好きなのは、主人公が最後に監督することになる日向夏咲という少女です。

https://game.mages.co.jp/syarin/event/index.htmlより

彼女は過去に大人から受けた仕打ちによって、人間性を変えられてしまった少女です。
賢一と関わることで、一度は元の性格に戻りかけますが、賢一の上司の法月将臣にもう一度心を折られます。
しかし、夏咲は主人公を守るために賢一を追い詰める法月の前に立ちはだかって見せるのです。

夏咲の章では、タイトルに「What force is more potent than love?」という一文が書いてあるのですが、その答えを示すような夏咲編の最後のシーンは非常に感動しました。

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