先輩の落とし物をみつけて渡したら、ずっと探してた眼鏡がみつかった。
久しぶりの先輩との当直勤務、机の引き出しを開けると、彼の苗字が書かれたボールペンをみつけた。
何故苗字ですぐわかったかは、沖縄の一言で済むのが楽で良い。
というか自分の持ち物にしっかり名前を書いている人って偉いな。なんか基本を忘れていない感じがする。(いつから自分は持ち物に名前を書かないという判断をする様になったのだろうか?小学生の頃学校で一番初めにする事って、全部の持ち物に自分の名前を書く事じゃなかった?基本をすぐ忘れるね。)
みつかって良かったですねと話した後、すぐにテレビに顔を向ける(サボっているわけではない台風情報を見ているのだ)と、その横に結構な埃を被った見覚えのあるメガネをみつけた。
ただ名前は当然書いていない。(まあ書く場所が無いもんね)
なのでフレームのゴムが外れやすかったなとか、度数はこれくらいだったなとか、一つずつ自分の物である理由を探して鞄の中にぶち込んだ。(余談だけど、名前の話をしていたので、メガネに名前をつけておけば良かったのかと今思ったんですけど、そんなはずはない。立証できないし。)
そこで密かに、
「等価交換だ!!!」
と思ったけど、よく考えたら二人ともみつかっているので、全然等価交換ではなかった。
というかよくよく考えたら人生の中で等価交換をした事ってあまり無いよなぁ〜と、不意に気づいた。
例えば良い事があった後に悪い事があるとか、逆の場合でもそうなった事は覚えていない。
なんなら自販機のジュースが一日に2回当たった事はあるし、彼女に振られた日に先輩に説教をされた事もある。
という事はまあ別にバランス考える必要もないよね。
毎日良い事ばっかり起きても全然気にする事ないって事だよね。
(あ〜宝くじ当たった後に、内臓年齢10代とか言われないかな。)