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#3 見えない学力の育て方

安心安全の学級経営を目指す上で、木村泰子さんの考えはとても参考になっているので拝読。

この本では、大空小学校の実践をもとに、木村さんの目指す子ども観について語られている。予測不能の世の中で10年先も生かせる見えない力として4つにまとめられている。

1.人を大切にする力

「人に迷惑をかけないように」を強要しないようにと木村さんは言っている。迷惑をかける子=排除の対象となってしまうからだ。
困った子がいたら、どう困らないようにするか。子どもたちと共に考えていけるとよい。
また、大空小学校の唯一のルールは「自分がされていやなことを相手にしない」である。
このルールを守らせるための質問としては、「Aだったらどう思う?」相手の気持ちを想像させて、人を大切にする子を育てたい。

2.自分の考えを持つ力

先生や親の言うことを聞いていれば安心できる世の中ではない。これから先は自分の納得する考えに従って生きていかなければならない。
自分の考えを持たせる質問は、「あなたはどう思う?」である。立場や考えを明確にさせて、考えを持てるようにしたい。

3.自分を表現する力

1番しっくりこなかったのがこれであるが、要は安心して子どもが安心して自分を出せるように、大人がつべこべ言わないことが大切である。
また、言葉以外でも表現することがあるので、それを読み取ってあげるのもその子にとっては安心する材料となる。

4.チャレンジする力

木村さんいわく、子どもたちはこの力が好きだそう。なぜなら成果が明確だから。
では、なぜチャレンジしなくなるのか。
それは大人が失敗に対して否定的だからである。
チャレンジする力を育てるには、大人が失敗に関して寛容になる必要がある。
「失敗しても大丈夫!」
「やり直せばいいじゃん!」
これくらいの心持ちでありたいものである。

この本からは、大人の子どもへの関わり方がその子の将来を左右することがわかった。教室での子どもたちへの態度や声のかけ方について、3学期は意識して行っていきたい。

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