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ただ目の前の人のためにできることを探した結果、ブランドづくりという天職に出会った

36歳。独立して4年になります。

職種はマーケター。でもマーケターになろうと思ったことはありません。やってきたことを説明しようとして出てきた言葉がマーケターだっただけです。(広義のマーケターを指す)

狭義のマーケター:ターゲットが何を求めているのかを調査から把握し、そのうえでプロモーションやアプローチ方法を考える人
広義のマーケター:売れる流れをつくる人(経営ーバックオフィス=マーケティング)


右も左もわからない独立

4年前、ぼくは7年間務めた英語教師をやめて、独立しました。

独立するとき、ビジネスについてまったく勉強したことがなかったので、まずは勉強から始めました。そもそも事業をする、ということがどういうことなのか、まったくわかりませんでした。

当時のぼくのイメージでは、ビジネスをする人は挑戦者や勇者のように、思い切って挑戦する人種でした。自分とは別世界の人だと感じてました。リスクが高い、怖い世界だとすら思ってました。

独立するためにビジネスを学ぼうと、オンラインで学ぶことにしました。いわゆるオンラインのビジネス講座です。広告で出会って、ずいぶんあやしく感じたのを覚えてます。

あぶない橋だったかもしれませんが、起業家やビジネスの世界と一切接点のないぼくには唯一のとっかかりでした。と思い込んで他の選択肢を見つけられないくらいには無知でした。

結果的にこれは良い選択だったことになります。

この選択をしていなければ、ぼくは今でも教師をやっていたか、誰かに雇ってもらう仕事の仕方しかできていなかったと思います。

必ずしもそれが悪いという意味ではありませんが、人生の選択肢は確実に狭まっていたと思います。

妻から話しかけられるとイラっとするぐらい学んだ

とにかくそのオンライン講座で、オンラインでの集客と販売を学びました。それこそ、自分が持てる時間のすべてを学習に注ぎました。

朝起きてすぐイヤホンを入れて耳学習しながら出かける準備をし、授業直前までそれを続けました。

授業の合間の10分休憩すら、耳にイヤホンを入れて学んでました。

お風呂でイヤホンを外すのがストレスだったので、防水イヤホンを購入しました。

妻とは普段、毎日たくさん話をします(「身を粉にして笑わせてくれるよね」と言ってくれます)。当時はそんな妻から話しかけられるとイラっとするぐらい隙なく耳学習してました。

パソコンに向かえる時間は映像で学んだり、コピーライティングの写経をしたりしました。それぐらい必死でした。

自分を売るより人を手伝った

最初は英語を教えることができるので、英語のコーチングや教材を作ってビジネスにしようと考えていました。しかし、最終的には英語教育をビジネスにすることはありませんでした。

学んだ結果、身のまわりのちいさなビジネス、エステサロンやカレー屋さんなどのビジネスについて、「こうしたら売り上げが伸びるのではないか」と気になるようになりました。

ほんとうに余計なおせっかいですが、「こんなのやってみませんか」「手伝わせてもらえませんか」と小さく提案し始めました。

すると、「お金を払ってお願いしたい」と言っていただけるようになり、結果も付いてきました。その結果がまた次の仕事につながり、雪だるま式に仕事が大きくなっていったのです。

肩書きはあとづけ

仕事が生まれていく過程は、目の前の人にどんな力になれるのかを考える連続でした。

価値があるのに広まっていない商品やサービスをもったいないと思い、一生懸命広めようとしました。

自分がまだできないことはできるようになりたいと思い、力になれることを頑張ってクリアしていきました。

そうして自分のできることの幅を広げていったことが、仕事になっていったのです。あとから振り返って、その仕事を何と呼ぶのか考えたときに、「マーケター」なのかなと思いました。

人に説明すると「それはプロデューサーですね」と言われることもあります。名前や肩書にはこだわりませんが、わかりやすい入り口としてマーケターと言っています。

目の前の人の力になろうと思ったら、気づいたら今のような形になっていたというのが正しい説明です。


専門分野なんて関係なく仕事した

目の前の人のために何ができるかを考えた結果、最初はセールスのコピーを書くところから始まりました。

それをデザイナーさんと協力してチラシに仕上げたり、コピーライターの師匠に声をかけて旅館の部屋の設計から関わったりと、自分の専門分野を超えていろんな仕事をこなしていきました。

具体的には、以下です。

  • ブログ記事の添削

  • ホームページのコピーライティングとデザイン

  • 公式LINEのステップメッセージの作成と構築

  • 体験授業の設計・構成

  • パン屋さんのパンのパッケージやネーミングの考案

  • パン屋さんのInstagramの立ち上げと運用

  • クラウドファンディングの立ち上げ

自分とクリエイターの強みを尖らせるためチーム戦へ

パン屋さんのクラウドファンディングでは、目標金額20万円に対して約80万円を達成し、相場の5倍である3,500円の高級食パンが3ヶ月待ちになるほどの人気となりました。

また、ECサイトの立ち上げ、メールマガジンの立ち上げ、梱包に入れるリーフレットの作成など、コツコツと様々な仕事に取り組んできました。

上場企業の健康飲料のTwitter運用も手がけ、3週間で2,000→9,000フォロワーまで伸ばすこともできました。

このように、1人でできることからチームだからこそできることへとシフトしていき、会社を立ち上げるフェーズに入りました。

自分の人生が終わってもつづく価値を残す手段としての会社

会社は、自分の人生が終わった後も価値を残し続けるために立ち上げました。個人で仕事をしていると、自分がやってきたことや任された仕事は、個人の命が終わると同時に止まってしまいます。

しかし、相手と長くお付き合いしていく中で、突然いなくなって終わりというのでは、安心して力にならせていただくことができませんし、こちらも道半ばでは満足できません。

そのため、ぼくの寿命や動向に関わらず、組織として長く安定した力添えや支援ができるように会社にしました。そうすることで、価値を長生きさせられると考えています。

目の前の人のためを考えてたどり着いた仕事

そんなわけで、自分の人生だけで終わらない形で仕事やビジネスを組み上げ、積み上げていこうとしています。

会社で提供することは、一言で言うとブランディングです。ズバリ、寿命を超えるブランドづくりに関わっていきたいと思っています。

価値あるのにその価値が伝わっていないものを、マーケティングやデザイン、コピー、編集の力で未来へ残していく。それが目の前の人のためにできることを考えてきたぼくがたどり着いた仕事です。

永くつづくブランドに育てていくことを一生懸命やっていきたいと考えています。

個性が多様な世界が好き

ぼくらが提供するのは、ビジネスモデルの設計と、クリエイティブです。

クリエイティブ:独創的、創造的な制作物全般を指す。たとえば、コピー、デザイン、企画、編集など。

価値が伝わるクリエイティブは大切だけれど、同時にその価値がお金に転換され、長く残っていくことはもっと大切だと考えています。

特に力になりたいのは、スモールビジネスです。

領域は、クリティカルビジネス、エンタメ、伝統

ソーシャルビジネス:すでにコンセンサスの取れた社会問題、多くの人が問題だと思っている社会問題に対して取り組む
クリティカルビジネス:必ずしも社会的なコンセンサスが明確でない問題を取り上げ、それを独自のやり方で解決することを提案する

『#085 ソーシャル・ビジネスとクリティカル・ビジネスの違い』 山口周

興味があるのは以下です。

  • 社会にとって良いことだけど、お金に繋げるのがむずかしいもの

  • みんなが気づいていないけれど、新しい文化を提案するもの

  • 人の人生を豊かにする活動だけれど、予算をかけられないもの

  • 失われそうだけれど、価値ある文化として未来に残していきたいもの

「未来はこっちにいく方がいい」「新しい文化をつくっていく」「お金と逃げないエンタメをつくりたい」「この文化は消えそうだけど残したい」と思っている起業家さんからお声がけいただけるとうれしいです。

一緒に何ができるのか、どんな未来を作れるのか、考えましょう。
個人も商品も企業も、多様な世界の方がぼくは好きです。

読んでいただきありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いします。

ぼくはブランドづくりの仕事が、一生かけてやりたい天職だと思っています。

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鳥山慶樹|Yoshiki Toriyama
埋もれた価値を、未来に残す道のり、精一杯がんばります! ありがとうございます。