カズオ・イシグロ 著作一覧
カズオ・イシグロ 著作一覧
サー・カズオ・イシグロ(Sir Kazuo Ishiguro・石黒 一雄、1954年11月8日 - )は、イギリスの小説家、脚本家。1989年に長編小説『日の名残り』でイギリス最高の文学賞とされるブッカー賞を、2017年にノウベル文学賞を受賞した。日本の長崎県で生まれ、1960年に両親と共にイギリスに移住した。
■長篇小説
* 以下 邦題 原題 出版年 翻訳者 翻訳出版年の順。邦訳は全て早川書房。全てハヤカワepi文庫に収録されている。
① 遠い山なみの光 A Pale View of Hills 1982年 小野寺健 1984年
② 浮世の画家 An Artist of the Floating World 1986年 飛田茂雄 1988年
③ 日の名残り The Remains of the Day 1989年 土屋政雄 1990年
④ 充たされざる者 The Unconsoled 1995年 古賀林幸 1997年
⑤ わたしたちが孤児だったころ When We Were Orphans 2000年 入江真佐子 2001年
⑥ わたしを離さないで Never Let Me Go 2005年 土屋政雄 2006年
⑦ 忘れられた巨人 The Buried Giant 2015年 土屋政雄 2015年
⑧ クララとお日さま Klara and the Sun 2021年 土屋政雄 2021年*[1]
■単行本未収録短篇小説
* 以下、邦題 原題 出版年の順。
⑨ 未邦訳 ‘A Strange and Sometimes Sadness’ 1981年
⑩ 未邦訳 ‘Waiting for J’ 1981年
⑪ 未邦訳 ‘Getting Poisoned’1981年*[2]
⑫ 未邦訳 ‘October, 1948’ 1985年
⑬ 戦争のすんだ夏 ‘The Summer after the War’ 1990年
⑭ 夕餉 ‘A Family Supper’ 1990年
⑮ 日の暮れた村 ‘A Village After Dark’[44] 2001年
■短篇小説集
① 夜想曲集―音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 Nocturnes: Five Stories of Music and Nightfall ‘Crooner’‘Come Rain or Come Shine’‘Malvern Hills’‘Nocturne’‘Cellists’2009年 土屋政雄訳 早川書房 ハヤカワepi文庫
■講演
①『特急二十世紀の夜と、いくつかの小さなブレークスルー――ノーベル文学賞受賞記念講演』2018年・土屋政雄訳・早川書房。
■脚本
① A Profile of Arthur J. Mason (1984年) テレビ作品
② The Gourmet (1987年) テレビ作品
③ 世界で一番悲しい音楽 The Saddest Music in the World (2003年) 映画
④ 上海の伯爵夫人 The White Countess (2005年) 映画
⑤ 生きる LIVING Living(2022年) 映画
■作詞
① Stacey kent / The Ice Hotel
② Stacey kent / I Wish I Could Go Travelling Again
③ Stacey kent / Breakfast on the Morning Tram
④ Stacey kent / So Romantic
⑤ Stacey kent / The Summer We Crossed Europe In The Rain
⑥ Stacey kent / Waiter, Oh Waiter
⑦ Stacey kent / The Changing Lights
■単行本未収録インタヴュー等
① 新元良一(取材・文)「カズオ・イシグロ――気泡の生活者」(インタヴュー構成)/新潮クレスト・ブックス特別編集『来るべき作家たち――海外作家の仕事場1998』1998年・新潮社。
② 「カズオイシグロに会いに行く」(柴田元幸によるインタヴュー)/柴田元幸『ナイン・インタビューズ――柴田元幸と9人の作家たち』2004年・アルク。
■栄典
① 1995年 大英帝国勲章
② 1998年 芸術文化勲章(フランス)
③ 2017年 ノウベル文学賞
④ 2018年 ナイト勲位
⑤ 2018年旭日重光章(日本)
⑥ 2018年長崎県名誉県民
⑦ 2018年長崎市名誉市民
■参考文献・作品論など
① 「水声通信 no.26 特集 カズオ・イシグロ」(水声社、2008年11月)
② 平井杏子『カズオ・イシグロ 境界のない世界』(水声社〈水声文庫〉、2011年、新版2017年10月)
③ 『ユリイカ 詩と批評 特集カズオ・イシグロの世界』(2017年12月号:青土社)
④ 『カズオ・イシグロ読本 その深淵を暴く』(別冊宝島編集部:宝島社、2017年12月)
⑤ 三村尚央『カズオ・イシグロを読む』(水声社、2022年10月)
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』を基に編集を加えた。
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*[1] 『クララとお日さま』は2021年3月、英Faber & Faber社、米Knopf社、早川書房の世界同時発売。
*[2] ①~③の3作はFaber & Faber社出版の'Introduction 7: Stories by New Writers'に収録されている。