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飲食店を支えるエンジニアリングの魅力:トレタの開発組織に迫る

こんにちは。COO室のHMです。

2024年5月に北川さんのVPoE就任を発表しました。これまでのキャリアで身につけた飲食店関連の知識を活かしたいと2018年にトレタにジョインし、手がけたプロダクトがどう使われているのか、自分の目で見ることができるのがトレタの仕事のおもしろさだと語る北川さんに、VPoEの役割やトレタの開発組織のこれからについてうかがいました。

「正解がないけど、正解がいっぱいある」だからこそやりがいが大きい

トレタの開発の魅力や、やりがいを教えてください。
トレタは、飲食業界のDX化を促進するプロダクトをSaaSの形態で提供する、いわゆるバーティカルSaaS企業です。外食業界に対して深く掘り下げて価値を提供できることが魅力だと思っています。外食業界は多種多様な飲食店があるので、そのすべてにマッチするプロダクトを作り上げることは簡単なことではありません。例えるなら「正解がないけど、正解がいっぱいある」という一筋縄ではいかない状況です。だからこそ、メンバー全員で飲食店が抱える課題に対して真剣に向き合い、ひとつずつ課題をクリアし、プロダクトを作り上げていくことが、大きなやりがいにつながると感じています。

私のキャリアのスタートは受託開発だったので、納品後にプロダクトと関わることがほぼありませんでした。今は導入いただいている飲食店に行けば、プロダクトがどのように使われているのかを実際に目にすることができます。飲食店のスタッフの方が「楽になった」「ミスが減った」などうれしそうに話してくださる姿を目にするのはやりがいや手応えを感じる瞬間です。その際にお店の方から感想やご意見をいただく機会もありますし、開発段階では見えていなかったヒントに気がつくことも多いです。

プロダクトが実際にどのように使われているかを実際に目にすることは、開発にとって大きな意味があります。開発して終わりではなく、飲食店の現場のオペレーションにしっかり定着するまで私たちエンジニアもしっかりと関わって行き、そこで得たフィードバックをしっかりと検証し、PDCAを最速で回すことが重要です。

現在のトレタの開発組織の課題を教えてください。
どの企業も同じ課題を抱えていると思いますが、人材が足りないのが大きな課題です。今後、基盤事業の「トレタ予約台帳」の機能もさらに強化していきますし、モバイルメニュー「トレタO/X」は拡大のフェーズに入り、多種多様な飲食店のニーズや要望にフィットさせていく必要があります。限られた人員の中で、どうやって開発組織のスピードをさらに高めていくのかを考え、常に目先のゴールに向かって走り続け、小さな達成を積み重ね続けていく必要があります。

この課題を乗り越えて行くには、開発部だけでなんとかなるものではありません。飲食店の方々と接する営業サイドなど、各部署ときめ細かいコミュニケーションを図ることで、「正解がないけど、正解がいっぱいある」という状況に対して、最適解に近づけるだろうと確信しています。

北川さんが考えるVPoEの役割とはどのようなものですか。
開発組織のチーム力を高めることは、当然重要な役割だと考えています。開発部に止まるのではなく、トレタ全体をワンチームとしてひとつにまとめていくことがVPoEの役目ではないかと考えています。部署を超えたコミュニケーションの活性化の必要性を痛感しています。

また、プロダクトがトレタの事業にどう影響するのか、プロダクトがトレタの成長にどのように貢献できるのかという経営的な視点を持ち、開発部がどう進むべきか判断をすることが大切です。自分たちが作ったプロダクトには思い入れが強いですが、時には「失敗だった」と苦渋の判断を下さなければならないこともあるでしょう。失敗とした中から、次に繋がる学びを見出していくこともVPoEの役割のひとつではないかと思っています。

今後、どのようなことをしていきたいですか。
外食業界のDXは確実に進むので、この数年で急速に浸透し、当たり前のものになるだろうと考えています。DXが浸透しきった後、私たちはさらに何を提供していくのかを考える必要があります。これまでは作業コストの軽減や生産性の向上を狙ってのDX化が主流でしたが、これからはDXが飲食店の付加価値を強化するような時代になるでしょう。来るべき時代に備えて、情報のインプットやスキルの習得をしたいですね。

私個人としては、お金のあり方の急速な変化に着目しています。貝殻や石から始まったお金が硬貨や紙幣に代わり、現在はカードやスマホで決済できる世の中です。金額そのものでなく、社会的な信用や影響力も数値化されて、お金と同じ力を持っていくでしょうし、そうした対価を得る手段が労働だけではなくなる未来がやってくると予測しています。そんな未来に、トレタがどのようなプロダクトで飲食店の皆さんに貢献できるのか、想像するだけでわくわくしますね。

ありがとうございました。

現在、トレタではエンジニアを募集しています。
インタビューを通して、興味をお持ちいただけましたら、ぜひカジュアル面談で詳しいお話をさせてください。