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「フォール・ガイ」と「侍タイムスリッパー」

SNSで話題の「侍タイムスリッパー」をイオンシネマで観たので、少し前の「フォール・ガイ」と比べてみた。🎬🎬🎬


「侍タイムスリッパー」

当初地方の映画館での上映は無理?と諦めていた。
このインディーズ映画は反響が大きく、SNSで拡散され急遽全国で拡大上映されることに。

イオンシネマに来てもポスターやチラシはありません!全く宣伝していないにも関わらず館内は満席だった。
地方のシネコン、ここで満席なんて。
とんと記憶にない❗️
観客の年齢層は中高年が多いが、話題の作品を見ようと若い人も混じっている。

幕末からタイムスリップした朴訥な侍が主人公。
「明治以降の爆発的な日常生活の変化」を知らない人が見たら、現代の日本人はこんなふうに感じられるかも?(ただ現代といっても、映画の中で人々はガラケーを使っているので、いま現在よりもちょっとだけ前になるのだろう)

このギャップがたまらなく可笑しくて、思わず声をあげて笑ってしまう。私だけではなかった。
(おかしな風体で変な言葉遣いのおじさん)を否定せず、優しく関わる周囲の人たちにホロリとさせられる。

とにかく「殺陣」が迫力満点💯
いっときも目が離せない。

主人公は現代のチャンバラ映画で斬られ役の仕事を見出すのだが、特に最後のシーンで大きく盛り上がり、ハラハラドキドキしながら見た。
最後はいい感じにオチがついた。

少人数での自主制作映画ながら、最初から最後まで飽きさせない。細かくいえば完ぺきな作品ではないかもしれない。しかしこの映画からは、関係者の皆さんの映画作りへのパッションを感じた。
手弁当で応援した人もたくさんいるというから、きっと映画制作に関わる人々の想いが濃縮されているのだろう。

ぜひ映画館でご覧ください。



「フォール・ガイ」

こちらもとてもとても迫力がある映画だった。

主人公はスタントマン。主演男優と危険なシーンで入れ替わる役目。
そこに恋物語が微妙に絡む。
スタントマンチームが総出で応援したらしく、ほんとうにスタントは命がけで凄かった。
実際にケガ人も出たのではないかしら?

これは映画館で観るべき映画で、もう一度観たいと思っていたが、当地では映画館上映が終わってしまって残念な気持ちがした。
スタントマン出身のデビッド・リーチ監督作品。
熱さを感じる映画だった。


たくさんの映画が作られる中で、これらの映画は「斬られ役」や「スタントマン」という、主役を盛り上げる役にスポットライトを当てた点で、共通している。
表舞台には出ないがたくさんの映画人たちの情熱が、名作といわれる映画を支えてきたのだと実感した。

それと同時にこの2作品は両方とも、従来ヒットした有名な映画のオマージュが散りばめられている。

難しく込み入ったストーリーで深く考えさせる映画もいい。しかしシンプルでわかりやすく、ワクワクできる映画は没入感があって実に面白い。

社会も経済も閉塞感いっぱいの時代、若者が夢を持てないといわれる。
今回は映画から映像作品を作り出す人々の熱い情熱を感じ、胸を踊らせる経験ができて素晴らしかった。感謝しています。


映画を観た後の、コーヒータイムも


今日もすてきな一日をお過ごしください。

Have a nice time.
Take it easy❤️

生きとし生けるもの
みんなが幸せでありますように。

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