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源氏物語朗読と人形劇

山下智子さんの源氏物語朗読と人形劇をコラボレーションした舞台を鑑賞した。

人形劇は阿波人形浄瑠璃のグループ、神山町の上村都太夫座(寄井座)が演じた。
人形の動きは、江戸時代の阿波人形浄瑠璃とは全く違う。源氏や明石の君は平安時代の貴族を表現するので、ゆったりと気品に満ちている。
人形を操るのが、とても難しかったことと思う。優雅で素晴らしかった。

人形と人形の衣装、琴や檜扇の小物は、この公演に合わせて特別に制作されたもの。
光源氏は女性のカシラに結髪したという。

また人形の衣装は藍染めを学習している地元の城西高等学校の協力で本藍染に染めたもの。夏休みの高校での藍染めの様子を先生が解説されたが、暑いなか生徒さんたちも良くがんばったと思う。

たくさんの人々の力が集まって、この舞台が完成し、演じられたことが理解できた。

山下さんの朗読に人形の動きが伴うことで、まるで夢の中のように、いっそうありありと想像の世界の広がりが感じられる舞台だった。

(徳島市/阿波十郎兵衛屋敷) 
令和4年10月16日

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