見出し画像

友達

放課後賑わう教室で急に泣き出したことがある

寮と学校の往復、苦しみの束縛に限界を感じて
寮にどうしても帰りたくなくて、自然に涙が溢れ出す
心の中を圧迫する苦しみに耐えきれなくて、その場でしゃがみ込んだ

高校生のくせに小学生のガキみたいに泣いている自分
とても情けなくてしょうがなかった

友達にも迷惑をかけてしまう、こんな私をきっと彼女らは軽蔑するだろう

しかし、友達はしゃがみ込み、私の頭をそっと撫でた
もう一人の友達はカバンから飴玉を取り出して私の手のひらにそっと載せる

友達の対応に「私は泣いたガキかよ」と思ってしまったが
なぜか嫌ではなかった、むしろ心地よいとすら思った
みんな私に優しい言葉をかけてくれる

面倒臭いと思われるかも、そんな不安があったのに
友達はこんなにも優しく温かった
この思い出が今も私の心を癒してくれる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?