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11月12日、午前4時46分。 空がきれいだ。 身体に受ける空気は冷ややかで、世界は未だ闇に沈ん…
夢の中で私は、まだ大学に籍を置いていた。 今、大学にいるのは、その籍を抜くためだ。 この世…
今日、きみは外で食事をしてきたんだね 生臭い血の匂いでわかる うわずる声でわかる 目の奥に…
シャンプーの香りを選び髪を洗い、頬を磨き、睫毛と唇をグロスで濡らす、デコルテから胸を覗か…
江戸川乱歩『赤い部屋』 小学三年のある時期、私は江戸川乱歩の少年探偵シリーズにはまりまし…
白い人・黄色い人 (新潮文庫) 文庫 – 1960/3/17 遠藤周作著 遠藤周作の『白い人』を読み、情…
Ⅰ 産んだ女の驕り(旧題 赤) 2007/07/06 画家・フリーダ・カーロの遺作「ビバ・ラ・ビダ!(生命万歳!)」には、スイカが描かれている。 真っ赤な果実は、女性器だと思う。 女性器が生肉のようといわれることもありますが、そうですね、閉じているときにはそんなものかもしれません。 しかし、濡れて開いたときには、死んだ肉よりもはるかに果肉に近い。 「生」肉といいますが、私たちが目にする食肉は既に死んでいて、なんの生命活動も感じられません。 木からもぎ取られた果実が、死んで
そういえば、今年も藤の花を見そこなった。 小一から中一まで暮らしていたわが家には藤棚があ…
ムンクを見た晩の月は、ムンクの月に見えてしまう。 生卵がとろりと落ちるような、あの月だ。 …
ムンクのレプリカというか、ポスターなどを見かけますけれど、「買う人の気がしれない」と思っ…