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10月18日 突然の自撮り!

唐突の自撮り!

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 いったいどういうことかというと、昨夜、「そういえばスマートフォンでFacebookってどうやって見るのかな? 自分のページをブックマークしとけばいいのかな? いや、ひょっとするとこういうのもアプリで独立していたりするのかな」と思って検索してみると、『フェイスアップ』というアプリが一番に出てきた。
(予測変換でフェイスアップが先に出てきたので、それを間違って押した……というのが本当の経緯)
 へえ、なにこれ。顔を加工するツール? フォトショップの顔だけに特化したツールか……へえーそういうのがあるんだ。
 そういえば有名なアプリに『SNOW』というものがあったな。ダウンロードしてみよう。

 と、深夜テンションの訳のわからない勢いでダウンロードしてみて、それで翌日、暇だったんで自撮りして遊んでみた……というのがここまでの経緯。

   それで、自撮りをやって、その自撮りをコンピューターの力で徹底的に手を加えて調整して……とやっていると、なんだか面白くなってきて……。自分の顔をモデルに何かを表現する……というのも物作りの有り様として「アリ」じゃないかな、という気がして。確かに自分の顔をベースにしているものの、自分ではない例えばキャラクター顔の表現……ということも言えるんじゃないか、という気がして。
 だからこれはいわゆる「自撮り写真」ではなく、はっきりとした「創作」。だって私の顔はほぼ原型とどめてないし、私としても「別のものを表現しよう」という意思が働いているし。キャラクターを作画している感覚に近い。写真が「自分自身だ」という自意識が一切ない。
 次の制作が始まる前で、ちょっと暇……というのもあるし。
 あとCG加工が相当に入っているから、この写真から私個人を特定することはほぼ不可能でしょう、という安心感もあってね。覆面みたいなもんですよ。簡単な修正で、原型とどめないくらい変わっちゃうんだもの。
(え? いま世の女子は当たり前のようにこういうCG修正やってるの? ……そう思うと怖いね)
 私の自撮りを見て、ひょっとすると私個人に関心を持った「勘違い君」が出現するかも知れないけど、あらかじめ言っておくが「こんな奴いねーからな。アニメのキャラ顔みたいなもん」だからな。

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オマケ 自撮り写真をどうやって加工したのか?

 それではオマケ。

 撮影した写真を具体的にどのように加工処理を行ったか、の話をします。

 まずスマートフォンアプリ『SNOW』で画像編集します。『SNOW』はご存じ、顔面修正にのみ特化した有名ツールですな。これ無料ツールだというのに、エグいくらい修正ができてしまいます。少しでも触ってみればわかるのですが、本当に優秀なツールです。『SNOW』だけでパッと加工したものをポンと出すのもOKでしょう。
(もともとはこのツールが面白くてやり始めた遊びだったわけですし)

 では手法の説明。

2020年10月23日ブログ説明用1

 まず大抵の人は普通に撮影すると、こんなふうな顔になるはずです。よほど生まれ持った美形でない限り、こういう顔のはずです。私だって、こういう顔してます。

2020年10月23日ブログ説明用2

 上画像を、このように加工を加えていきます。
 だいた顔下部分が大きくて不格好になりがちなので、そこから修正。顎周りをシャープにして、さらに顔下半分を短くしちゃいます。鼻、口ともに小さく。一方で目は大きく。
 以前、このブログで『美人の正体』という本を紹介して、その中で「美人顔とはロリ顔」と書いていた部分を取り上げたのですが、それを意識して「子供の顔」を目指して加工します。
 同じく『美人の正体』には「肌がツルツルであるとそれだけで美形に見える」と書いていたので、お肌もツルツル度全開にします。

 「お肌ツルツル」「子供顔」を目指して処理するだけで、大抵の人はそこそこ美形になります。私もお肌ツルツル処理を入れるだけでめっちゃ若返りますな。アタシも若ぇころはこんなだったかしらねェ……とかしみじみ思うくらい若返ります。
 ですが、やり過ぎは禁物。私もついつい処理を入れすぎて、「肌がツルツルすぎてお面を被っているみたい」「目がでかすぎて気持ち悪い」という状態にしてしまっていることがあります。スマートフォンだけで作業をしていると、ついついやっちまうんですよね。この失敗、Instagramを見ていると多くの人がやらかしているので、「やりすぎ禁物。ホドホド」を心がけましょう。

 次に画像をパソコンのほうに飛ばして、そっちのほうでさらなる画像処理を施します。

2020年10月23日ブログ用写真 修正入り2

 使用しているツールは『Portraitpro』。こちらのツールは『SNOW』ほど自由に顔骨格まで変えることができません。ですので、いったん『SNOW』で加工して、それから『Portraitpro』で仕上げる……という流れでやっていったほうがいいでしょう。

 『Portraitpro』は顔面の左右均衡やレンズの歪みの修整もしてくれます。さらにかなり自然なメーキャップもこのツールでできるので、チークやリップはこちらのツールで入れます。『SNOW』でやったことの仕上げをこっちでやるわけですな。
 ただ、こちらのツールもやっぱり「やりすぎ禁物」。ついついやりすぎて生気のない顔になってしまい、没になってしまった画像がいくつかあります。それに、ツール自体が海外製ということもあり、ツールに処理をお任せしているとちょっと西洋人っぽい顔になってしまうこともあります。
 メーキャップについてだけど、マスカラやアイライナーがどうにもうまくいかない。いかにも上から書きました感が出てしまう。ツールの使いこなしもあるんだろうけど。私はチークとリップだけに留めている。

2020年10月23日ブログ説明用3

 まだ完成ではありません。『SNOW』『Portraitpro』と複数のツールを通過した画像は、なにしろ骨格から弄り倒しているので、輪郭線その他がかなり不自然な状態になっています。頬、顎ラインがガタガタになっていることがよくあります。
 そういう不自然さを是正するのにどうすればいいのか? ペイントツールで直接書くのです。私の場合、『Clip Studio PAINT』を使用しています。これは別に何を使っても構いません。ペイントツールで輪郭線を描き直し、二重顎を修正して、その他気になるところもどんどん作画で修正していきます。

 最終的にフォトショップでレンズぼかしを入れ、色調を変えます。
 この作業は「見栄えを良くするため」という意図がありますが、作画した部分を目立たなくさせる狙いもあります。映ってはいけないもの、もこの作業中に除去します。作画した部分はどうしてももともとある写真の粒子感と乖離して不自然になりやすいので、この最終処理で目立たなくさせます。

 以上の工程を経て、TwitterやInstagramで公開されている「自撮り画像」となります。
 説明をみてもわかるように、ほとんど元人物の原型を留めていません。最初に書いたように、あの「自撮り画像」で私個人に行き着くことは不可能でしょう。ほとんど「創作」の域ですし、私もはっきり「創作」、人物画を「作画」しているつもりで作っています。そもそも『SNOW』で「私とはまったくの別人を作れてしまった」というここが面白かったから始めた遊びですし。「別人を作れる」ということは、これ自体が「創作になる」ということでもありますので。ただそれを、写真や色んなツールを経由して作っている……というだけの話です。

 ただ、やっぱり元々が写真ですから、もうちょっといい環境で、いい写真撮れないかな……。左手でスマートフォンを持ちながらポーズを撮って……しかも部屋の中だから映り込んじゃいけないものがあまりにも多く、画角も相当に限られてしまう。自由に撮影できないのが、もどかしい。
 もっと綺麗な写真を撮って、それから制作に入りたい……といろいろ欲が出てきているところであります。どうしたものか。このあたりで止めておくか、それとも機材を買ってしまうか……。

追記

 書き終えてからハッと気付いた。もしかすると「自撮り」として発表するのは良くないのではないか? 「自撮り」と書くと、あの写真が私だと思う人が出てくるはず。というか、普通はそう考える。そこで後から「創作です」「実在しません」と言っても、通用しないんじゃないだろうか。
 ふうむ……。
 誤解を生んでしまうのは良くない。今後は「自撮り」とは表現しないでおこう。でもするとどう表現するのが相応しいだろうか?
 加工写真? 創作写真? キャラ写真?
 なにかスッとしない。うまい呼称はないだろうか。


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とらつぐみ
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