4月15日 天外魔境の話
久し振りにファミ通(No1531)を買う。
……といっても、お金もないから新しいゲームを買う予定もないのだけど。
パーッと中身を見ていたのだけど、ふと気になる話。『天外魔境』の話がちらっと出てくる。といっても、『天外魔境』シリーズが出るとかそういう話ではなく、『天外魔境』の話題にちょっと触れられてあった、というだけの話(ファミ通109ページ)。
『天外魔境』……特に『天外魔境2』はシリーズの中でも突き抜けた傑作だった。あまりにも好きな作品だったので、3周か4周かくらいしたかな。とにかくも遊び抜いた作品だった。あれだけ長大だったのに、全てのダンジョンマップを完璧に記憶していたくらいだ(ルートも宝箱の位置も記憶していた)。
超長大なシナリオ、アニメのムービーシーンあり、豪華声優陣によるボイスあり……『天外魔境2』は間違いなく、当時もっとも豪華に作られたRPGだった。その後、『ファイナルファンタジー7』が出て世間が大騒ぎになっていた時、私は『天外魔境2』を知っていたので、そこまで驚かなかった。キャラクターの個性の強さは、『天外魔境2』のほうが上だと思ってたし。なんだ、「ファイナルファンタジー」の新作はキャラが喋らないのか……とかも思ってた。
作品としても面白いし、世界観も面白い。あの個性は、完全に『天外魔境』独自のものだった。しかしPS2の『天外魔境3』以後、シリーズの展開は完全に途絶えてしまった。
最後の作品となった『天外魔境3』は内容がかなり“アレ”な感じだったし……。「どうしてこうなった」感がひどかった。PS2のゲームだというのに、民家に入る度にLOADINGって出ますし。天外魔境シリーズ好きだったけど、いや好きだからこそ「こんなの天外魔境じゃねー!」って思った。あれは普通のクソゲーでした。
時々にでも思う。大きな予算で今の技術で『天外魔境』を作ったら、もの凄いゲームになるんじゃないの? ……と。
名作『天外魔境2』はPS2とニンテンドーDSでリバイバルが出ていて、私はDS版をプレイしたけれども(DS版はPCE版の忠実な移植)……今の感覚で再びやると、さすがに古さが目についてしまって……。「あれ? こんなにショボかったっけ?」って。時代の変化で、いくつかの表現が削られてしまっていたし。変なバグはあるし。
ネットでゲーマー達が時々「なんで日本を舞台にしたファンタジーのゲームってないの?」という話題をする。
そういう話題を見る度に「すでにあるよ! 天外魔境という名作があるんだよ!」と言いたくなる。
しかし若いゲーマーは知らない。知らないのも無理もないか……何年も前に途絶えて忘れられた作品だしな……。
誰か『天外魔境』を復活してくれないかな……。
これを書いている頃、『メガドライブ ミニ』が発表され、Twitterのトレンドワードに入っていたのが『PCエンジン ミニ』。みんな『PCエンジン ミニ』出ないかな~それで『天外魔境』シリーズ入ってたらいいのにな……と思っているのだ。PCエンジンにも名作はたくさんあるから、待ち望まれるのもわかる。
PCE版『イース』シリーズは最高だったし、『悪魔城ドラキュラX』もシリーズ最高傑作だと思っている。
しかし、『天外魔境』の権利って、今どこにあるのだろう? ハドソンが解散して……今はコナミ? RED?? 総監督だった広井王子さん??? よくわからない。
私は結局未プレイなのだが名作の誉れ高い『エメラルドドラゴン』。こちらの作品も、何度もリメイク話が持ち上がるが、その度に障害になるのが「権利を持っている人を見付けられない」問題。色んな人が、「権利を持っている人」を捜索したけれども、ついに見付けることができなかったそうだ。
それで『エレメンタル ドラグーン -2つの光-』が制作されたが……これは「本家公式」じゃなくて、2次創作だ……という話を聞いたことがある。ただし、本家スタッフが制作した2次創作。権利を持っている人が見付からなかったから、正式続編……と言うわけにいかなかったそうだ。
昔の名作をリバイバルするときに引っ掛かる問題がこれ——「権利問題」。リメイク話が持ち上がっても、誰が権利を持っているかわからず、頓挫する。権利とか曖昧にしていた時代の話だから、これはもう仕方ない。
『天外魔境』の権利、やっぱりコナミかな……。コナミだったら駄目っぽいな。
『桃鉄』は再始動した? あれ、GOサイン出したの任天堂の岩田社長だし、制作も任天堂だし。コナミは「ライセンス料だけいただきまっせ」だから。
いや、いっそコナミ以外のメーカーが作るのが正解かも知れない。
こちらの記事は、私のブログからの転載です。元記事はこちら→Twitterまとめ【4月】