6月7日 ちょっと穴掘りしようと思ったら、地獄まで掘っちゃった……『テラリア』
先日、Nintendo Switchで『テラリア』が「一斉トライアル」作品になっていた。あっ、じゃあちょっとだけやってみようかな。
(購入はダウンロード版がオススメです)
私の『テラリア』体験は、ニンテンドー3DS。こっちでかなり遊んだ。ニンテンドー3DS版はタッチパネルでピンポイントに「このブロックだけを削りたい」「ここにブロックを置きたい」ということができたし、宝箱からアイテムを取り出す時もタッチパネルで一発だったりと、とにかく遊びやすかった。
ただ、ニンテンドー3DS版は他機種であるようなイベントが省略されていたり、後のアップデートに対応されてなかったり……おそらく世に出ている『テラリア』のなかで一番遊びやすいかもしれないが、ボリュームという面で弱点があった。
Switch版『テラリア』はどんな感じだろうか?
始めてみた最初は「テーブルモードだとキャラクターが小さくて見づらいなぁ……」と思っていたけれど、実はタッチパネル操作でお手軽に画面の拡大縮小ができる。細かい操作をしたい時は画面を拡大して、マップを広く見たい時は画面を縮小して……。タッチパネルで削るブロックを指定できたりなんかもできたけれど、これは自分の指が邪魔でやりづらかった。タッチペンがあったらよかったんだけどな……。
とにかくも、タッチパネルで遊べることがわかったら、とたんに「ああ、これは遊びやすいや」となって、どんどん進めた。テレビで遊ぶこともできるし、テーブルモードでトイレやベッドでも遊べる。どこでも持ち出せるので、ひたすら掘り進めることができる。
ああ、これは……まずいぞ……。
タッチパネル操作で画面を拡大できる。細かい作業の時は画面を拡大するとやりやすくなる。
タッチパネルで、ピンポイントで削るブロックの指定ができる。ただ、これは自分の指が邪魔でちょっとやりづらかった。
住人同士がなにか交流している……。ニンテンドー3DSにはこういうの、なかったなぁ……。
私の遊び方は、こんなふうに小さな部屋を作りながら地下へと進んで行く。
そんなことをせずに、直下堀したほうが早いのでは……というのは正しい。でも地底深いところへ行くと、あっという間に狩り殺されてしまう。また体勢を整えて同じ深度に潜ろうと思ったら、そこそこ時間が掛かる。それを、こんなふうに部屋を少しずつ作っていけば、スムーズに、安全に地下まで潜っていくことができる。照明・机・椅子・壁まできちんと設置すればモンスターが発生しない安全地帯にもできる。
時間があれば、各部屋に壁と家具を設置し、地底でもモンスターを出現しないようにできる。でも今回は一斉トライアルで「ちょっとお試し」のつもりでやっているので……。
マップを見ると、こんな感じになる。スタート地点から同じサイズの部屋を延々作っていって、最下層までずっと続いている。こうやって作って置けば、あらゆる階層へスムーズに、安全に進むことができる。
って、ちょっと待て。「ちょっとお試し」のつもりが、最下層まで掘っちゃってるじゃあないかー!
これが『テラリア』のやばい魔力。「ちょっとのつもりが……」がこうなってしまう。『テラリア』を始めてから、もう毎日えんえんと、ひたすらコツコツ掘って、部屋を作って……ということをやり続けてしまって。『スチームワールドディグ』というゲームでもそうだけど、どうもこういう「掘り続ける」ゲームを始めてしまうと、永久にやってしまうところがあって……。
危ないなぁ、これ……。
最下層で悩ましいのがマグマ。私はニンテンドー3DSの頃、必要のない地下水を落とし、マグマを除去する……ということをやっていた。しかし最下層に水を落とそうとすると、なぜかその途上で水が消失するという現象が起きてしまって、うまく行かなかった。
浮島探索まで始めちゃったよ……。
『テラリア』をある程度進めていくと、一つの葛藤と向き合わなくなる。というのも、ゲーム前半部分で手に入るアイテム・素材に限りがある。装備品もショボいものしか手に入らない。それ以上に遊ぼうと思ったら、最下層にいるボス【ウォール・オブ・フレッシュ】を倒し、「ハードモード」に突入しなければならない。
それで、ニンテンドー3DS時代に一度ハードモードをやってみたのだけれど、ただひたすらに面倒くさかった。というのも「汚染」という要素が加わり、放っておくと「居住区」にしたつもりの場所が汚染されていき、ヘンなキノコが生えてモンスターが出現するようになっていく。汚染を見かける度に粉をまいて浄化しなければならない。探索の後に汚染箇所を見て回って除去……というタスクが増えてしまう。これが面倒くさくて嫌だった。
それにザコ敵も増えるし強くなっていく。こっちの対処も面倒くさい。
面倒くさい……と思うと急にゲームへの意欲が萎えてしまって……。それで一度ハードモード前までゲームを戻し、ノーマルモードでゲームを進めることにした。でもそうすると得られるアイテムやクラフトできるものに制限がかかって……。うう、ジレンマ。
ゲームというのは「面倒くさい」と思われたらそこで終わりなんだ。大抵のプレイヤーは「面倒くさい」と思った時点でゲームをやめちゃう。面倒くさくてもさらに遊びたい……というプレイヤーは稀なんだ。私だって「面倒くさいなぁ」がそのゲームを辞める切っ掛けにしてしまう。
作り手としては、「より高いハードルがあれば、プレイヤーの意欲は燃えあがるんだ」と思っていろいろ作り込もうとする。でもそれは本当だろうか。これでプレイ内容が面倒くさくなると、プレイヤーはゲームをやめてしまう。
『テラリア』は基本的には楽しいゲームなのだけれど、ノーマルモードのゲーム内容が物足りない。ハードモードにするとやらなくてはならないことが増えすぎて面倒くさい。
せめていい感じの中間があれば良かったのになぁ……という気はする。
結局、一斉トライアルの短い期間に思いのほかがっつり遊んでしまった……。どうしよう、製品版買って、さらに遊び込もうか。でも最下層まで行き着いちゃったし、浮島探索もやっちゃったし……。あと残ってるのはハードモードで……。この機会に、ハードモードに挑戦してみる? まだ未探索の場所は一杯あるし。
しかし、『テラリア』を買うことのヤバさは、仕事に支障を出しかねないってことで……。買ったら無限に穴を掘り続けちゃうんだよなぁ……。
どうしよう……。今なら50%オフだ。買うなら今だけど……。ニンテンドーeショップをみると、売り上げ4位に入っている。一斉トライアルって宣伝効果あるんだなぁ……。
結果、買いませんでした。仕事に支障が出るから、仕方ないよね。