フライングとは?
ボートレースでよくある事象「フライング」について解説します。
ボートレースでは、フライングスタート方式という方法でスタートを行っています。
フライングスタート方式とは、
各レース場に設置された大時計が0~1秒を指した間にスタートラインを通過する方法です。
0秒よりも早くスタートした場合はフライング
1秒以上遅れてスタートした場合は出遅れになります
どちらも重いペナルティが選手に課せられます
1.レース開始の流れ
ボートレースのスタートは、以下のような流れで行われます。
1.ピットアウト
選手は、スタートの合図が鳴るまで、ピット内で待機します。ピットアウトの合図が鳴ると、選手はピットから一斉に飛び出して、スタートラインに向かいます。(ピット離れorバナレという、)
2.待機行動
選手は、ピット離れを終えるとスローダウンをし、ターンマークを左に見ながら船を進め、スタートラインを正面に整隊します。
この間に、選手はコース取りを行いながら、スタートラインに近づきます。
(待機行動には細かいルールがあり、違反した場合は減点となります)
時計が回り始めると選手はそれぞれタイミングを見ながらスロットルレバーを握り、助走をつけながらスタートラインに向かいます。
3.スタート
大時計の針が0秒から1秒を指す間に、選手はスタートラインを通過します。6艇がスタートラインを通過できれば、スタート正常となります。
4.レース開始
正常にスタートした選手は、1周600mを3周します。(合計1800m)
その間には、選手同士の熱い戦いが繰り広げられます。
フライングすると・・・
フライング・出遅れ があった場合、その舟が絡んだ舟券は全額返還されます。
選手は、予選でフライング・出遅れをすると章典除外となり、準優勝戦に乗ることができません。
2.フライングした場合、選手が受けるペナルティ
フライングが起こった場合、フライングした選手のレースは失格となり、舟券は全て返金されます。
フライングした選手には、以下のようなペナルティが科せられます。
1.出場停止
フライング1回目:30日間の出場停止
フライング2回目:60日間の出場停止
フライング3回目:約半年の出場停止
2.罰金
1回目6万円
2回目10万円
3回目10万円
3.スタート訓練
碧南訓練所(愛知県)で行われるスタート訓練(2泊3日)の参加が義務づけられます。
厳しい罰則です。
どこまで選手を追い込めば気が済むのでしょう・・・。
以上、フライングについてでした!