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『シン・仮面ライダー』見てきたよ。感想
シン・仮面ライダー見てきたので忘れんうちに感想ギャッと書き連ねていきます。
18時からの最速の回を見てきて、舞台挨拶付きでした。
前置きとして、ネタバレめちゃくちゃします。ので注意してください。
僕は仮面ライダーは全然見てないにわかです。
以下ネタバレ注意
なんというかこの作品が良い悪いとかではなく庵野が気持ちよさそうに好き放題遊んでて「庵野……楽しそうだな……良かったな……」という気持ちで胸がいっぱい。これが見終わって思ってることの全てではある。
最初の戦闘で、血しぶきがあからさまな作り物をビシャビシャに飛ばしまくってたり、ライダー特有のジャンプを真下から撮るやつを無限に繰り返してて、「庵野って特撮大好きなんだなぁ」とニヤついちゃった。
初代仮面ライダーは見たことないけど「原作でもこんなに繰り返してたんか?」と思うほど繰り返してて、これが好きってのが伝わってきたよ。
戦闘シーンは全てかっこよく動いててよかった。ところどころ感じる違和感は全て原作の庵野が好きな特撮を再現してるんだろうなぁと思ってみてた。庵野楽しそうです。
ハチオーグとの戦闘の剣を構えてからの羽が動き出すのめちゃかっこよかった。そこからの引き絵でハチオーグの軌跡がしゅんしゅんしてるとこめっちゃ好き。
一番好きな戦闘はvsチョウオーグ。森山未來の和を感じるゆったりとした動き好き。かっこいい。
ただ、画面の明暗が激しすぎてむちゃくちゃまぶしかった。これってポリゴンショック以前のテレビはこういう目に悪そうなチカチカ表現が当然のように使われてたからって初代ライダー当時を再現してるってことか?庵野のことだしまぶしすぎるのわかってわざとやってそ~。
チョウオーグの下っ端ライダー達がバイクでくねくね走るやつ当時の庵野がチャリで真似してそう。あのバイク編隊バトルかっけ~。遊戯王5ds世代はバイクバトルが好きなのだ。
一番好きなキャラは一文字隼人。まあ大体の人そうなるか。「俺は群れずに自由に生きるぜ。」ってキャラが戦友の意思を背負って明日も戦い続けるのかっこよすぎるぜ。一文字隼人の庵野っぽくないまっすぐなカッコよさのおかげで今作が仮面ライダーとして成立してるとこあると思う。
本郷は庵野の生き写しとして書いてるんかなと思ってる。感情希薄キャラなのは庵野が自分の気持ちをさらけ出すのちょっと恥ずかしかったからだろ。庵野がやりたいポーズとか動きを代わりにやるのが本郷猛。庵野が仮面ライダー本郷猛になりたいから創ったのが本作。
どこで見たのかは忘れたけど庵野が一号のコスプレしてた写真と今作の一号がめっちゃ雰囲気似てた覚えがあるんですよね。ライダーマスク被ると襟足もさっと飛び出してる感じとか一緒だった気がする。当時の原作もそうだったのか?わからん。
ストーリーはいろいろと設定はあったけどそこまで真剣に受け取らなくて良いんだろうなって感じた。仮面ライダーのカッコよい絵をとりたいからそのためにちょうど良いストーリーとか設定をひとまず用意したって感じする。重要なのは仮面ライダー1号の意思は2号が受け継ぎ明日も明後日も戦い続けるってことだけだと思ってる。
最後の本郷と一文字の会話ちょっとBLすぎてびっくりした。「俺たちはいつも一緒。二人で一人だ。」みたいなこと言ってたけどふたりはプリキュアか?
孤独を楽しめるからという理由でバイクを走らせる一文字が最後は本郷のためにバイク走らせるのえっちすぎる。
あと、ハチオーグ戦で突然の棚ぼた百合が発生してむっちゃ嬉しかった!思ってもみなかったとこから出る百合からしか得られない栄養素もあります。
ハチオーグの望みが、ルリ子に殺されて死ぬことでルリ子に涙を流してほしい。なの最高の百合だ。ルリ子には死ぬまで自分のことを思い続けてほしいというハチオーグの愛の表れ。濃厚粘っこすぎる。
庵野が手癖でBLはやるだろうけど百合までやるとは思いもしなかったな。これファンサービスでやってくれたのかな。嬉し~ありがとう。
ちなみに早期特典で貰えたカードがこの2枚だったんですが
![](https://assets.st-note.com/img/1679071095788-9mDuUfauMf.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1679071152386-1uIkuwwteO.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1679071356700-Eg3nbft4fx.jpg)
ルリ子に対して、表現しきれないほどの愛憎を抱えている。でっけ~~~~
ありがたや。
終わります。
結局この映画は庵野秀明がやりたいことを全部好き勝手やる映画で、僕はそれを楽しそうで良かったな!と思うだけです。シンゴジラの在来線爆弾やシンウルトラマンのソフビウルトラマン高速回転も好き勝手楽しんでるなと思ったけど、今作はその100倍好き勝手やってる。
「エヴァ完結させたし思春期のねちょっとした感情とかそういうもちゃもちゃしたのはもう終わり!僕は特撮で遊ぶんだ!」って楽しそうにカメラ片手に撮影現場を動き回る笑顔の庵野さんが目に浮かびます。僕は庵野さんの映像に魅せられて以降ほぼ信者と化してるので庵野が楽しそうで良かったよ。ただそれだけです。実際映像むっちゃ良かったし。
仮面ライダー映画としての評価は分かれるものだろうけど庵野作品としては最高に楽しめました。