見出し画像

転職で必要なのは『学歴』か『資格』か『経験』か



永遠のテーマ

私は社会人4年目のペーペーではありますが、1度の就職活動と1度の転職活動を経験しました。簡単に経歴を紹介すると、高専(化学科)→神戸大学(農学部)→東京大学大学院(農学部)→ベンチャー(経理)→外資系(財務)となっておりかなり特殊です。社会人になるにあたって分野を大転換しましたが、なんとか内定をいただけました。新卒では名もなきベンチャーに就職しましたが、大手外資企業に転職でき、今のところ何とかうまくいっている気がします。

私に限らず職を探すにあたり、個人のアピールポイントを分解すると『学歴』『資格』『経験』がメインになるかなと考えています。あとはコミュニケーション能力やお人柄ですかね。何を極めるかは永遠のテーマと言えるでしょう。

私が活動の中で感じた転職におけるそれぞれの力を記していこうと思います。


それぞれの力

それぞれの話に入る前に転職での評価を結論から書くと

未経験業界(職種)に就く場合又は経験が浅い場合→学歴と資格を重視
経験業界(職種)に就く場合→経験を重視(+αで資格があるとなお良い)
と感じました。

それぞれどういう評価か書きたいと思います。


学歴

学歴に関しては学生時代の話なので、実際ところ仕事とは何ら関係はないのですが、採用する側から見ると『ポテンシャルがあるか』『努力ができるか』『勤勉か』を判断する要素にはなると考えられます。一般に高学歴とされる大学へ進学するために、全くのノー勉で進学できることはあり得ないので努力ができるか、地頭が良いかといった尺度にはなりうるかと思います。(全てがわかるわけではないが)

よって見られているのはポテンシャルであって学歴が重視されるのは、未経験業界(職種)への転職の場合か経験が浅い場合と考えられます。即戦力というよりかは今後の伸びしろに期待されている感じです。若いうちにしか使えない(少なくとも第二新卒くらいかな、、、)と考えています。時を経て50歳くらいになったときに一流大学を卒業していればキラキラ経歴として見られると思いますが、それよりは新卒からの約30年間で積んだ資格や実務経験の方が重視されるのかなと思います。

この学歴は高校、大学時代に全てが決まってしまうと思われがちですが、社会人になってからMBA等で修士の学位が取得できれば上書きは可能と考えています。ただしMARCHレベルだと若干物足りず、東京一工、早慶、旧帝大レベルで初めて上書きできるかなという印象です。

学歴は一生つきまとうものなので、社会人になってから更新するのは大いにありだと思います。ちなみに私は高専→神戸大学→東京大学大学院と絵にかいたようなロンダリング人生ですが学歴はあるとしてみなされています。ので、ロンダリングもありだという話です。

まとめると、未経験や経験が浅いうちは『学歴』は強みになり得ます。学歴はチャンスをもたらす存在であり、社会人になってからも更新は可能です。勉強をすべし。


資格

資格は実務ができるかはさておき「その分野の知識を一定有してる」という客観的証明になるものです。よって転職において未経験業界(職業)、経験業界(職業)どちらの場合でも有利に働きます。未経験業界(職業)への転職の場合であっても、新しい業界(職業)に関する資格を取得しておけば「会話は通じる」「育成期間が短くて済む」「やる気がある」という印象をもたれるため取得しておくに越したことはないです。その資格が例えば公認会計士や税理士など最難関資格であれば、未経験で多少年齢が行ってても職に困ることはないですし、何なら開業も可能です。ですので、日々上を目指して勉強を積むことは大事と言えます。

ちなみに私は新卒採用の際には何の資格もなかったですが、経理という希望通りが通りました。これは資格というより学歴というポテンシャルを買われたかたちになります。理系で数字に強そうというのもあったと思います。転職時には日商簿記2級という会計職における最低限の資格しか有していませんでしたが財務担当として内定をいただけました。ここでは第二新卒枠だったため資格と実務経験よりかは学歴(ポテンシャル)が評価されました。何度学歴に救われたか…その後日商簿記1級を取得しましたが、イマイチ会社では評価されず実務が大事なフェーズになってきていると感じます。

まとめると、学歴と同様に未経験や経験が浅いうちは『資格』は強みになり得ます。また、元々の実務経験に加えて資格があれば客観的証明にもなるためさらなる高評価が望めます。学歴や現状に満足せず勉強すべし。


経験

経験は学歴や資格を凌駕するものになる最強の個性と言えます。

例えば

①東大卒。日商簿記1級を持ち。だけど領収書を会計ソフトに打ち込む仕訳のみを経験。
②いわゆるF欄卒。簿記系資格なし。だけど基本的な仕訳に加え、月次締め、連結会計及び決算整理を経験

どちらの評価が高いでしょうか?

おそらく実務においては後者の方が活躍すると期待でき、経験は学歴や資格を上回る最強の強みになります。ただ、問題点が2つあります。

1つ目は、実務経験のみでは他人に説明する際にいくらでも話を盛れるため客観性に欠けるという弱さがあります。例えば「営業で1位をとりました」「決算処理を経験しました」など事実とは異なるけど嘘のつきようはあります(醜い人間ですみません…)。なので実務経験は非常に大事なものですが+αで学歴や資格という武器が備わっているとより盤石になると考えます。

2つ目は、そもそも学歴や資格がないと重要なポジションを任せてもらえないケースがあるという点です。例では都合よく学歴や資格がなくても重要ポジションを任せましたが、現実ではそううまくいくでしょうか?それは会社の規模や人材の豊富さによるので一概には言えませんが、少なくともやりたいことがあるのであればそれ相応の誠実さを見せる必要があると考えます。誠実さとはやる気であって資格はその一因になると思われます。よって学歴や資格が備わっているとチャンス、選択肢が増える可能性が高まり、実務経験の質も高まると考えられます。

私が外資系に転職した際は、求人『経験5年以上』に対し会計職1年半程度の経験で通してもらえました。実務経験は浅かったものの学歴と資格(最低限の簿記2級)というポテンシャルで評価してもらいました。通常ではありえない内定ですが、ポテンシャルと誠実さを客観的に証明でき、結果、実務経験の質も高まったと言えます。今後転職する機会があれば、面接では学歴や資格よりも実務経験がより問われることになると思うので、日々の仕事も頑張ろうと思っています。

まとめると、経験は最大の強みになりますが、他人へ伝える際には客観性に欠けます。この客観性を補うため、また質の高い経験を得るチャンスを増やすために学歴や資格があると尚よいです。実務に満足せず勉強すべし。


いずれも努力次第で上書き可能。そして繋がっている

ここまでご覧いただいてどういう印象を持たれたか分かりませんが、いずれにしても今から努力次第でなんとかなります。

学歴は、まだ学生であれば編入や他大大学院へのロンダリング、社会人であればMBA等の大学院進学があり得ます。学歴が全てではないですが少しでもチャンスを増やしたいのであれば、有効な選択になると思います。

資格は、可処分時間を勉強に費やすことによって、誰しも取得可能です。時間は有限なので、何の資格を取るのか、その業界で何が評価されるのかは調査が必要ですが、資格はあるに越したことはないです。チャンスを増やす、あるいはステップアップ、双方から見ても資格取得はメリットしかないです。

経験は、最も重要なものです。それは『知っている』のと『できる』は全く違うからです。日々の実務に励み、また場合によっては副業などで『できる』ことを増やすことは最大の財産になり得ます。


再度まとめますと、転職における評価は下記と考えます。

未経験業界(職種)に就く場合又は経験が浅い場合→学歴と資格を重視
経験業界(職種)に就く場合→経験を重視(+αで資格があるとなお良い)

本当は実務経験が最重要と考えますが、後の事やチャンスを増やすという点では学歴や資格も大事だよね、という話でした。

偉そうなことを言っておきながら、私自身も精進したいと思います。


↓Study vlog更新中!登録よろしくお願いします!↓

いいなと思ったら応援しよう!