LINEの通知は全てOFF
メッセージアプリとして長らく日本社会に君臨しているLINE。私は全て通知をオフにした。
前の記事でも書いたが、LINEは返事をしないと早く早くと催促する人が多い。それが鬱陶しく感じる。監視されているように感じる。縛られているように感じる。ストレスだ。ちょっと操作すれば返事できるじゃん!という人には分かってもらえないかもしれないが、私にとっては、かなり大きなストレスがかかる。
催促されると、催促してこない人への返事や返事をしたい要件にすら、返事ができなくなった。
昔はLINEの既読未読機能がとても便利だと思っていた。最大の理由が東日本大震災。当時、自宅は被災しなかったにせよ、完全な被災地にいた。知り合い全員と連絡がつかなかったので、安否の確認が出来なかった。携帯電話の電源も充電できないような環境だったので、せめてメール(当時私はメールを使っていた)が既読になっているかわかれば、生きている証拠になるよなと思っていた。連絡は取れずとも、生きていることがわかるだけで嬉しかった。
それから10年以上の時が経つが、時代が完全に変わった。既読がつけば既読無視、未読であれば未読無視と揶揄される。無視にあたる時間も人それぞれで、一日放置で無視と感じる人もいれば、10分放置で無視と感じる人もいるし、忙しいんだろうと思い無視だと感じない人もいる。この差が面倒で、私はLINEの通知をオフにした。
そもそも私は昔から連絡を取らずとも人に対する好意は一切変わらない。たまに連絡が来ると嬉しいなと思うが、連絡が来ないのは幸せに自分の人生を楽しんでいるからだろうとしか思わない。「便りがないのは良い便り」精神。
そういう人が昔は多かったように思う。メールの時代は返事を催促されることはなかった。催促されないので、こちらから連絡してみようかなと大らかに構えることが出来ていた。
連絡が来ないと寂しいと感じる人にとっては冷たい人間のように感じるかもしれないが、用事があれば連絡はするし、連絡はしなくてもずっと変わらず友達という感覚だ。
今頻繁に連絡を取る人には、一週間二週間放置しても何も言わない人だけが残った。
すぐに返事が欲しいと催促をしてくる人は、連絡が来なくなった。非常に清々しかった。連絡を取らなくて済むことの安堵のほうが、連絡を取れない不安よりも大きかった。あの長ったらしい愚痴愚痴した文章もこないし、1時間も2時間も続くラリーに付き合うこともしなくて良い。催促されることもない。
家族については、急ぎの連絡の時は電話してくれと言っている。
新しくLINEを交換するのも慎重に行なっている。通知はオフにしていて、すぐに連絡することは出来ない旨、それが厳しいようであればLINEは教えられませんと伝えている。
どこかの記事で、インターネットネイティブ世代は、連絡を取るツールを分けていると紹介されていた。例えば、Instagramは仲の良い人、LINEはそこまでの仲だが連絡を取る必要がある人、Facebookは年上の人、などと言った具合だった。これもストレスを溜めないようにする良い解決方法の一つだと思う。
LINEの問題点はもう一つある。もはや企業のPRアプリと成り果てていることだ。クーポンをもらうために登録したり、サイトに登録する時にLINEの登録が必須となっていたり、とにかく企業メッセージがトーク画面に溢れている。全ての企業メッセージを開くのも面倒だし、未読がもう300件は軽く超えていると思う。メールと違って重要な情報がLINEで送られてくることはなく、ほぼPRなので見る必要性を全く感じられない。このトーク画面の中に、普通の会話が埋もれてしまい、見つけることが出来なくなってきている。メッセージアプリとして使うには、もう限界があるんじゃないかとさえ思っている。
仕事での連絡をLINEでしている企業にも気をつけたい。リスクヘッジができておらず、LINEで社員同士が顧客情報をやり取りしている企業もこのご時世にも関わらずまだ存在する。もしその顧客情報を誤送してしまったらどうするつもりなのか?社員がその情報を悪用したらどうするのか?プライベートで使うアプリをそのまま仕事のやり取りに使っている企業は、私は絶対使いたくない。社用携帯を使うとか、せめて別のアプリを使うとか、何か対策をしてほしい。
私のようにLINEとの距離が遠い考えの人は広く受け入れてもらえるわけではないと思う。でも、自分をストレスから守るにはこの方法を取るしかなかった。もし悩まれている方がいたら、私みたいな人もいるんだと少しでも気持ちがラクになりますように。
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