銀色夏生アルバム「BALANCE」
大澤誉志幸の「そして僕は途方に暮れる」について書いたとき、作詞が銀色夏生さんだったことを思い出して、久しぶりに自分の部屋の奥の方から高校時代に聞いた銀色夏生さんのプロデュースアルバム「BALANCE」(10曲を収録)を引っ張り出してきて、聞き直した。で、スマホに入れた。
まず、なんといっても、やっぱり声がいい。ネット情報によると、銀色夏生さんが公募して著名ではない高校生の女の子に歌い手として白羽の矢が立ったというような形だということらしい。しかし、今となれば、この10曲の音楽としての魅力は、この澄んだ優しい声なくしては伝わりきらない。
10曲を聴き直すと、若い男女の微妙な心の動きを見事に表現した詩ばかり。高校生時代の自分には、魅力的というか、うらやましく感じたなあ。まだ、恋愛も十分に経験していないころ、「かなしいことり」は刺激的だった。
「今ではあなたを好きだけど 彼とは別れられない」
とあんなにも澄んだ声で歌う。
「優しい言葉とため息で そっと私を捨てないで」
銀色夏生さんの「心の動きを丁寧で、巧みな言葉でつづった詩」で、勝手に恋を経験したような気持ちになったり、恋の儚さを感じてみたり・・・。ほぼ何の経験もないのにね。
ほぼ30年ぶりぐらいに聞いてみたけど、これは今でも十分に通じるのでは?普遍的な詩であるような気がする。
アマゾンで1000円ぐらいで購入できるんですね。
2022年6月 トラジロウ
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