スピッツ「8823」 君を自由にできるのは 宇宙でただ一人だけ
﨑山さんが「タ、タ、タ、タ、タ、タ、タ、タ、タ」というリズムを刻み始めると、ライブ会場全体が小刻みにジャンプを始める。
そう、これが「8823」の始まりだ。
スピッツのレパートリーの中で、ライブで盛り上がる曲は多々ありますが、「8823」はかなり上位の曲ではないでしょうか。
歌詞の解釈はは、バンドの魅力にハマったスピッツの一人一人の歌なのかな、と思っている。ロックの神様が少年を挑発している?【バンドに憧れる少年へのあおりソング説】
でも、ラブソングと考えることもできそうな側面もあるから、難しいんですよね。【好きなあの子に、「俺を好きになれよ」って言ってるラブソング説】
私は「あおりソング説」支持なんですけど、一カ所「荒れ狂う波に揺られて 二人 トロピコの街を目指せ」だけ、うまく説明できないだよなあ。
「なんで2人なの?」
この点だけ、置いておいて、一つ一つ歌詞を見ていきます。
「さよならできるか 隣り近所の心
思い出ひとかけ 内ポケットに入れて」
うんうん、田舎から出ていく勇気よね。
「あの塀の向こう側 何もないと聞かされ
それでも感じる 赤い炎の誘惑」
うんうん、大人はね、夢を追うことをやめろっていうよね。それでも、だまされないで、追いかけ続ける。
サビ
「誰よりも速く駆け抜け LOVEと絶望の果てに届け 君を自由にできるのは宇宙でただ一人だけ」
この言葉を、誰が、誰に、言っているかを考えることがこの曲のかなめです。
1.ラブソング的に考えると、「君を自由にできるのは、世界で僕一人だけだよ。一緒に行こうよ」的な意味合いに取れます。
2.あおりソング的に考えると、「君を自由にできるのは、君以外にいないよ。さあ、勇気を出して飛ぼうよ!」的な意味合いかしら。
うーん、どっちだろう。
そこで、先述の疑問「荒れ狂う波に揺られて 二人 トロピコの街を目指せ」が引っかかるんだよなあ。
2人なんだよなあ。ここを単純に2人と考えると、ラブソングっぽいのかな。
ちなみに、トロピコはイタリア語で「熱帯」の意味。
二人が「ロックの神様」と「少年」だと妄想すれば、あおりソングとして成立するかもね??
あるいは、自分が二人いる???
「今は振り向かず8823 クズと呼ばれても笑う」
あ、ここで、曲名の「8823」が出てきた。でも、どういう意味だろう・・・?
で、最後は
「今は振り向かず君と」
まあ、意味は完全には、分かんなくてもいいや。
とにかく、好きな曲。また、ライブで跳ねたいな。
私は「お前を自由にできるのは、お前だけだぞ」と自分自身に言い聞かせながら、結局、社畜としてきょうも明日も明後日も働き続ける自分をとても残念に思うのです。
2022年8月17日 トラジロウ
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