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18.SNSのトリセツを義務教育に

某回転寿司チェーン店での、迷惑行為の様子がSNSで拡散されて大炎上を起こした事件を覚えているだろうか?
あの後も似た様な迷惑行為の動画が"濁った"湧き水の如くあちらこちらから上がっては炎上を繰り返している。
ここらで一度、SNSの持つ恐るべき力と使用時の異常な精神状態を冷静に考え直し、それを教育すべきフェーズにきていると私は考える。
現代はナチスの支配下での密告制度にも似た、相互監視の社会になりつつあり、暴力ではなく、社会的制裁による粛清が行われている。
もちろんそれらが抑止力となって迷惑行為を防いでいる一面もあるのは事実。
しかし、一つの過ちで人生を棒に振る時代はどう考えても異常だ。今の世の中は、やり直す機会を取り上げてしまっているように思える。
叩くことを正義と誤認しているSNSの世界は、住所を特定しその家族ごと吊し上げ社会的抹殺を図ろうとする凶暴性を孕んでいる。

それを実現しているのは匿名性という、叩く側の絶対的な安全性の担保にある。
檻の外から中にいるライオンに向かって石を投げる者たち。果たして彼らはサバンナの大草原でも同じことができるだろうか。
自分にリスクがないという状況下でのみ発揮される力を私は正義とは認めない。

ここまでSNSの間違った面について言及してきたが、今度は良い面についても触れたいと思う。
SNSの普及により世界が大きく前進したと感じることがある。それは、民主主義だ。
民主主義はそもそも「権力の源泉は国民にあり」といったものだったはずだが、そんなものは嘘っぱちだ。一度大きな権力を手にして、それにより甘い汁を吸ったものはそれを手放すことはなしない。それを放置し続けた結果が今の日本だ。
誰に投票しても国は変わらない、私利私欲のために権力を行使する政治家の姿に辟易してきたこの数十年。
...そりゃあ投票率下がるでしょ。
美味しい店がないのに「外食に行きましょう!」と促すようなもので何とも無責任な話だ。

そんな中でSNSが権力を濫用する者を排除する力を持っていることに我々は気づき始めた。権力が正しく行使されているか監視することでやっと健全な国家に一歩近付いた。

今、私たちが政治家に対し思っていることを自分にも当て嵌めて、今一度SNSという強大な力の使い方を学んでいく必要がある。それこそが私の考える持続可能な18個目の開発目標だ。

#未来のためにできること

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