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画像について(野口良平「幕末人物列伝 攘夷と開国」 第一話 大黒屋光太夫)

本ページ中に掲載の図像のうち、
*、**の図像は、編集人が「ぜひのせたい!」と図像を拝借したものです。責任は、編集工房けいこう舎にあります。
*は、引用元書籍の出版社さまより、ご了解を頂戴しております。
**は、鈴鹿市教育委員会(文化スポーツ部文化財課)にご許可を頂いています。

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けいこう舎編集人(栗林佐知)

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■(その3)~(その8)


(その3)~(その8)までの*図像は、
磯吉の見聞を記録した「魯西亜国漂舶聞書」から、画像を借用させて頂きました。
現在、「魯西亜国漂舶聞書」は、刊行物としては、山下恒夫編纂『大黒屋光太夫史料集 第二巻』日本評論社、2003年刊、のみに収録されており、日本評論社様にご了解をいただいて、「引用」として掲載させて頂きました。

画家も編者も不詳という「魯西亜国漂舶聞書」は、野口先生の本文にあるとおり、優れた狩人であるアリューシャンやカムチャッカの先住民に共感した若い磯吉の目が輝いていて、さし絵も興味深く、読者の皆さんにぜひお見せしたかったのです。
ここにはのせられませんでしたが、カムチャッカの魚を捕る女性たちの絵がすてきです。ぜひ、図書館でご覧になってください。

このようなすごい書物を編纂された山下恒夫先生、出版され、今回はお叱りの上(体裁を見ていただきたかったために、許可をいただく前にアップしてしまいました)日本評論社様に深くお詫びと感謝を申しあげます。

編纂・山下恒夫『大黒屋光太夫史料集 第二巻 漂流と漂白の十年 アレウト列島からシベリアへ、そしてペテルブルク』日本評論社、2003年3月刊

■(その3)

*「魯西亜国漂舶聞書 巻之二」、山下恒夫編纂『大黒屋光太夫史料集 第二巻』日本評論社より 〔伝馬船に乗りアムチトカ島へ着船の図 海浜の人物はアレウトの男たち〕=同書キャプション(p382-383)

*「魯西亜国漂舶聞書 巻之二」、山下恒夫編纂『大黒屋光太夫史料集 第二巻』日本評論社より
〔嶋人、日本人五人をいざなひて山にのぼるを、此嶋に来り居しヲロシャ人 遥に峠より臨也〕=同書キャプション(p384-385)


■(その4)


ヘッダー画像:「魯西亜国漂舶聞書 巻之二」、山下恒夫編纂『大黒屋光太夫史料集 第二巻』日本評論社より。〔光太夫ら十一名の漂民、岩穴で休息する図〕=同書キャプション、p386

*「魯西亜国漂舶聞書 巻之二」、山下恒夫編纂『大黒屋光太夫史料集 第二巻』日本評論社より 〔雨降るときは、嶋人合羽を着、マイダルカに乗り、波の中を乗り切って魚猟をなす。〕=同書キャプション、p418

*アレウトの女性。顔と手足に入れ墨、顎と鼻穴に白い骨をさして飾り
に。「魯西亜国漂舶聞書 巻之二」、山下恒夫編纂『大黒屋光太夫史料集 第二巻』日本評論社、p397より
同書キャプションをリライト
→*原キャプション =〔女は髪をきらずして後ロへ長く下げ、顔、手足共に横筋を入レ墨にす。鼻穴と腮(あぎと)に白き角をさして飾りとす。幼ナキ比より耳たぶに穴を穿て銅輪を一ツさしたるも有り。或は二ツ下ゲたるも有れり。〕

アウレトの首領の娘さん、かわいそうすぎます! でもニビジモフはあとで、罰せられて投獄されたそうです。


■(その5)

ヘッダー画像:「魯西亜国漂舶聞書 巻之七」、山下恒夫編纂『大黒屋光太夫史料集 第二巻』日本評論社、p552-553より。
〔走るキビツカの図〕=同書キャプション

キビツカとは、暖をとる設備のついた馬橇のことらしいです。
乗っているのは凍傷になった庄蔵でしょうか。

■(その6)


ヘッダー画像:ロシア正教の教会。「魯西亜国漂舶聞書 巻之五」、山下恒夫編纂『大黒屋光太夫史料集 第二巻』日本評論社、p498-499より。
同書のキャプションには〔教会〕とのみ。

*「魯西亜国漂舶聞書 巻之八」、山下恒夫編纂『大黒屋光太夫史料集 第二巻』日本評論社より。
イルクーツクの奉行所へ願書を提出する図〕=同書キャプション、p569

■(その7)

*「魯西亜国漂舶聞書巻之八」山下恒夫編纂『大黒屋光太夫史料集 第二巻』日本評論社
ペテルブルグの図〕=同書キャプション、p582-583

魯西亜国漂舶聞書〔編者・画家不詳〕の語り手である磯吉は、ペテルブルグには行っていないけれど、光太夫から聞いて想像した有様を、編者と画家に語ったのでしょうか。竜宮城みたいで乙姫さまみたいな専制大女帝を思い描いてしまいます……

■(その8)

*「魯西亜国漂舶聞書巻之九」山下恒夫編纂『大黒屋光太夫史料集 第二巻』日本評論社
p598-599〔別れを惜しむ磯吉と小市の図〕〔別れを惜しむ新蔵の図〕=同書キャプション

こちらは、磯吉が語った「庄蔵との別れ」のシーンです。


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