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【化学基礎】混合物の分離_その②<中空糸膜を使ったろ過>~ろ過の応用と環境教育にオススメ~

ろ過の応用編です。
ろ過は、粒子の大きさが違うことを利用して分離する方法ですが、通常、教科書に載っているろ過は、「水に溶けるものはろ紙を通過し、水に溶けていないものはろ紙を通過できない」ケースを扱っています。前回紹介したろ過もそのパターンです。

ですが、通常のろ過を行うと、毎回数名の生徒から、「水に溶けるものばかりだったら、どうやって分離するのか?」といった質問が出てきます。

そんな質問に対して是非オススメしたい教材が、「中空糸膜」を使ったろ過実験です。これは、東レグループの理科教育支援プログラムで無償で教材提供を受けることができます。詳細は以下のリンクを見ていただきたいのですが、通常学校で使用するろ紙ではろ過できない、例えば絵の具を溶かした色水のようなものが、中空糸膜を使うことで透明な水にろ過できてしまう、というものです。
https://www.toray.co.jp/sustainability/stance/contribution/education.html

私は、この教材の存在を知ってから毎年使用させていただきました。わかりやすさ、インパクト、社会との結びつき、環境問題への意識、などあらゆる点でオススメできる教材です!

指導案、授業進行スライドなども付いていて、授業準備の手間もそれほどかかりません。また、私の場合は、この中空糸膜を使ってグループごとでろ過したい溶液を決めてミニ探究活動にも取り組みました。そして、実験を通して、水をきれいにすることの大切さ、難しさに気づき、地球全体の水問題に目を向けることができる教材です。ろ過の原理を深く理解することにも役立ちます。

小学校から高校まで幅広く活用できます。同じ教材を使いますが、生徒の状況に応じた学びができます。

是非使ってみてください!


中空糸膜を使ったろ過実験の様子(写真は牛乳)


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