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本の木- 001 青春を山に賭けて 植村直己

単なる冒険談なのかなと思って期待せずに読んでみたら。。
殴られました。
安全、安心が声高に叫ばれるシステム化された社会の中で、漠然とした不安に苛まれ、何かに夢中でなければならない強迫観念に駆られている人へ。

世界に日本にまだ戦争の匂いが残っていた時代
生きることに必死だった時代。無謀と挑戦の間の境界
有名な冒険家の無計画な行動が一歩を踏み出す勇気を与えてくれる。かも。

ケニアで登山許可を取るために警察署長と交渉している際の署長とのやりとりが戦後教育を受けた人間としては新鮮でした。以下に引用します。
ー引用ー
「私は日本人だ」というと、にっこり笑って握手を求めたりするのだ。日本人というと世界を相手に戦った国というイメージがあるのか、。。。このアフリカの署長は私が日本人であることに感心するのだ。

世界と戦った先人の末裔として恥じぬ生き方を模索したいと思うとともに、+αでいかのような目的意識が湧いてきました。

「世界を相手に戦った国」とは言え、単純に”すごいですね日本”的な考えも馴染まない。もう一度我々自身を振り返ることで誇り高く生きていきたい。現在の中途半端な意識のままでは日本人として生きていくのがつらい。

ケニアで暮らすマサイ族のように、何も持たずとも自信をもって力強く生き抜くことができる何かしら信じれるものを持ちたい。

それを追求するために、考えるための材料となる本を読んでいきたい。

そこで「青春を山に賭けて」をきっかけにして興味を持った芽が育っていくのを確認できるように、本の木として紹介していきたいと思います。

ナンバリングは100冊を目標にして001にしてみました。


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