虎がトレードマーク
虎の威を借る狐ではありません。別に自分を強く見せようとか、周囲を威嚇するつもりはないけれど、虎をトレードマークにしています。
タイガースファンでもありません。
フーテンの寅さんも見たことがありません。
女城主、直虎みたいねと言われたことも、虎屋の羊羹が好きなことも理由ではないのです。
かつてわたしは、トラと呼ばれていました。
子供の頃は癇癪もちで、家の中ではよく吠えていたらしいです。ただしそれは家の中だけの話で、外では借りてきた猫、聞き分けがよく、小さな声でしか話さない子供でした。
気分がコロコロ変わり、感情が激しいのを叱られたり咎められたりしたことはなく、逆に「元気があってよろしい!」「おい、とら」と父に呼ばれていたのです。
わたしはいつも元気があったわけではありませんでした。小さなことで傷つき、家でメソメソすることも多い子供でした。でも時々、やけに勇ましく人を守りリーダーシップを発揮するようなところもあったのを覚えています。
そんなわたしは、「虎」と呼ばれて父に励まされ続けてきたのです。今は亡き父への感謝の気持ちを込めて、わたしは虎になります。
大人になってからは、虎ではない時期が長く、なんだかすっきりせず自分を生きていない感じがしていました。
そこでセルフブランディングに取り組み、過去に自分がやってきたことや、もっと前の子供の頃の記憶をたどりました。
自分が人にどう思われるかを気にして、愛想よくしていている自分ではなく、怖がられても、一歩のけぞられても、虎の自分を選択しようと思いました。
人にはいくつもの面があって、どれも自分自身ではあるけれど、ある程度キャラは人の間で決まっていくものです。
そうした方が人に覚えられやすいというメリットがあります。
子供のころから、わたしは周囲とうまくやってきました。でもそれがすべてではないのです。ときには、噛み付いたり吠えたり、相手を一時的に傷つけても大事なことを伝えていきたいのです。
人生の後半戦は、虎でいこうという決意表明をもって、わたしは虎をトレードマークに選びました。
これから個人でビジネスをしていき、人の記憶の残ろうとすると、〇〇といえばXXさんというブランディングがあった方が強いです。
ブランドライターといったら世にたくさんの素晴らしいライターさんがいらっしゃるので、虎印のブランドストーリーライターでいきたいと思っています。でも、ちょっとわかりづらいよなぁ。
あなたの隠れた強さを応援します。
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