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【翻訳部辞書:T】Thanksgiving Day
こんにちは、プロジェクトマネージャーの小沢です。今日はハロウィーン当日ですが、ちょっと季節を先取りして、11月に控えているThanksgiving Dayについてです。日本でも11月になると「ブラックフライデー」という言葉が巷にあふれるようになりましたね。わたしもちゃっかり便乗し、何かこの機会に買っておくべきものはないかと目を光らせています。昨年は超特大のプロテインと、小さなスーツケースを購入しました。
「ブラックフライデー」は、アメリカの重要イベント、Thanksgiving Day(感謝祭、11月の第四木曜日)の翌日から始まる、クリスマス商戦のことだというのは一般的に知られてきているかと思います。Wikipediaによると日本で本格的に導入されたのは2016年だったようなので、今年で7年目です。
海外由来のイベントに乗じるのがうまい日本ですが、それぞれのイベントの由来には、あまりフォーカスが当たりませんよね。そもそも、感謝祭ってなんなのでしょう。毎年調べては忘れてしまうので、この場を借りてまとめてみたいと思います。
ピルグリム・ファーザーズ
さて、世界史を勉強された方にとっては懐かしい響きですよね。ピルグリム・ファーザーズとは、メイフラワー号という名の船に乗ってイギリスから北アメリカに渡った102人の清教徒たちのことです。1620年にマサチューセッツ州にあるコッド岬(タラ(cod)が取れたことが名前の由来らしい)に降り立ち、最初の植民地であるニュー・プリマスを開拓していきました。
ただ、イギリスから持って行った野菜や小麦はうまく収穫できなかったため、翌年の4月までに半数程度の人が病死したそうです。半数が亡くなっていたという事実に驚きました。未開の地を開拓して生きていくというのは、並大抵の覚悟では成しえないことだと思いますが、自由な信仰を求める強い想いや希望が彼らを突き動かしたのでしょうね。
そんな彼らを見かねて、もともとその土地に住んでいた先住民が彼らに食料や物資の援助を行い、狩猟やトウモロコシの栽培方法を伝授しました。1621年にはめでたく収穫があったため、神に収穫を感謝するためのお祝いに先住民を招待したそうで、それが感謝祭のもとになったと言われています。*1
いわゆる日本のお正月てきな
アメリカの感謝祭は、日本のお正月のような感覚らしいです(収穫に感謝するという意味では日本の新嘗祭も同意かもしれませんが、こちらは宮中行事なのでちょっと違いますね)。普段は離れたところに住んでいる家族が一堂に会し、ターキー(七面鳥)をはじめとするごちそうを食べながらアメリカン・フットボール(アメフト)を視聴する、というのが一般的です。ただ、すべての家庭がアメフトに興味があるわけではないので、「うちは興味ないから観ないんだ」という人もいるようです。日本のお正月は、ニューイヤー駅伝や、箱根駅伝を観る家が多いと思いますが、それも家庭によってまちまちですものね。
そういえば、原住民に感謝を表したり、移住者たちの功績をたたえるパレードみたいなのがあったような…と記憶をたどってみたところ、約20年前の感謝祭のときにニューヨーク市を訪れ、パレードに遭遇したことを思い出しました。調べてみたところ、「メイシーズ・サンクスギヴィングデイ・パレード」というものだったようです。パレードがあることは想定していなかったので、パレードに出会えてラッキー!という感覚でワクワクしながら見た覚えがあります。当時撮った写真があったので載せておきます(アナログしかなくすみません)。
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由来を知っていた方がおもしろいのはわかってるけど…
日本の祝日もそうですが、その日が制定された背景ってなかなか覚えらえないですよね。でも毎年その日になると、「なんで?」と思って調べるという。「感謝祭」についてはこのnoteを読んでいただけたらもうバッチリ!ですかね。わたしもこれを機に忘れないようにしたいと思います。