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母の話

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たまにとんでもない話をしてくるときがある母。おもしろかったものなどの備忘録。
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ぴょんぴょんしたら

喜びはボディタッチをしながらぴょんぴょん跳ねて「うれしぃ〜」と、猫なで声の後に相手の目をじっと見つめ首を傾げる。

かつてニュースになった人の男の落とし方。

「私もやってみよう」

と、母で試しぴょんぴょんすると

「膝おかしくするよ」

そうだね(笑)現実ってそうだよね(笑)
笑ってから床についた、そんな夜。

〇〇の総合商社

『〇〇の総合商社じゃないですか!!!』と、過去に叫ばれたその言葉がなかなか好きだ。

私は母のことを

病気の総合商社

と、呼んでいる。

内科はもちろん(もちろん、と言いたくはないが(笑))精神面にも疾患あり。

精神科は通院してるんだけど担当医が変わった。大きな病院だから何年か経つと先生の移動だったりで変わる。

今までで一度だけ

「絶対先生変わるまで精神面保って。あの先生頼りたくない。」

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何食べたか

母「ほら、あれあれ『あさ何食べましたか?』。」
私「それさ(笑)『きょう何食べた?』でしょ(笑)」
母「そうそうそれ(笑)」

今朝になってどちらでもなく

きのう何食べた?
だということが判明した。
気温だけでなく親子の会話も寒い。
そんな火曜の朝。

死んだらお棺に入るじゃない

寝る前の薬を服薬させ部屋の電気を消した。
ベッドサイドに佇む母が背中を丸めて自歯二本を覗かせながら

母「死んだらお棺に入るじゃない」

おいおい待ってくれ。私はその手の怖い話が滅法弱いんだよ、知ってるだろ…

母「お通夜の時とかさ、付ききっきりで線香焚いたりしてさ」

怖すぎる。暗闇で話す老婆…

母「お棺開けて顔突っ込んで話しかけたりする人いるでしょ?」

もうやめてもらっていいですか?

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