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猫に導かれし者

「猫の惑星」という打首獄門同好会の曲があります。愛猫を亡くし2年目、猫恋しくて猫動画ばかり見ているせいか、よくyoutubeのオススメにあがってきます。その度に、数十回再生して歌詞の内容に激しく同意、自分は「 猫を愛でて生きる運命のもとに生まれてきた者なんだ!」と、ひとしきり興奮してyoutubeを閉じる、というのが、いつものパターンでした。

8月8日、世界猫の日。やっぱり「猫の惑星」は、オススメされました。この日は、歌詞も凄いけど会長の声もいいよなあと、他の曲も片っ端から再生していました。その声を聴くと安心して童心にかえってはしゃいでしまう。素晴らしい声ですよね。 みんな、この声をどう思ってるんだろうと、コメント欄を読んでいくと「オーケンに似てる」とある。そうだったっけと検索したのは、バンドブームの平成初期の筋少ライブ映像。当時、ゴリゴリに勉強ばっかりだった私には、全くもって無縁の世界でした。確かに似てる。カッコいいし、お客さんみんな楽しそう。でも、それよりも衝撃をうけたのが、現在の大槻ケンヂさん。なんてお優しい語り口 。大の大人にこんなに優しく語りかけちゃうんだ!岩合さん(写真家)が猫に話しかけるときのトーンじゃないですか!いい子だね~。にゃ~ん♪

こうして、岩合さんに手懐けられる猫のように、私は、大槻さんの著書を初めて手に取るに至りました。「ゴシック&ロリータ幻想劇場」。短編小説集です。これを選んだのはkindle unlimitedで読めたというだけの理由で、私はゴスロリには興味ないです。「ボクがもらわれた日」「二度寝姫とモカ」 が特によかった。登場人物に感情移入しまくり。通勤電車のなかで泣いて笑って忙しかった。自称ペットロスの私、これまで、ペットロスの人に向けた本、読みあさってきました。そのどの本よりも、私の心を前向きにしてくれました。この本にたどり着けてよかった。見えない力に導かれるように。そうだ、我こそは、猫に導かれし者にゃのだ!

私の偏見かもしれませんが、ペットロス向け啓蒙書って、まあ、当たり前の常識的なことが書いてある。当たり前のことを受け入れましょうというのが処方箋なんだろうけど、頭ではわかっていてもそれがなかなか難しい。当たり前なことが受け入れられずに、その先を求めようとすると、スピリチュアルな世界へ誘導されそうになる。変な壺とか石とか買っちゃうもしれない。

ペットロスビジネスに注意にゃ!

霊感商法に騙されるにゃ!

虹の橋のたもとでは、元飼い主を心配した子達が必死に念を送っているんじゃないかしら。

ここで、脳内BGMとしてスピッツ「砂漠の花」が流れてきました。

初めて長い夢からハミ出す
考えてやるんじゃなくて自然にまかせていける

amazonの本のレビューとかいろいろ読んでみて、大槻ケンヂさんの著書によって救われたと自覚している人が全国に沢山いることを知りました。「砂漠の花」的に、“生きていく力をくれたよ”ということなのかも。その秘密を知りたい!私ももっと救われたい!オーケンさんの本、全部読みます。

筋肉少女帯のライブにもいっちゃいます(初です)。タイミングよく抽選最終日に気づいて、どうせ当たらないだろうと思いながら申し込みした11月の江戸川区総合文化センターが当選でした。同年代の知人に話したら、「筋少!懐かしい!でも大丈夫?!」(あなたみたいなヘナチョコが混じってと言わんばかりに)との反応でした。筋少ファンも年を重ねてるから、それに配慮してホールでの公演なんだと思う。だからきっと大丈夫。

見出し画像の猫は、ぽう (2000年5月7日-2020年4月2日)強気な女の子でした。

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