非正規側の視点から
昨日Twitterを見ていたら「非正規」とか「賞与」とかそういったワードがおすすめに上がっていた。
ニュースを見てみると、メトロコマースの非正規社員が退職金や賞与を求めて起こした裁判の結果、不合理な待遇格差は認められないという判決が下されたとのこと。2021年から中小企業に同一労働同一賃金が適用されるため、この判決はこの制度や各企業に影響を与えるだろうというもの。
かく言う私は契約社員、ここで言うところの非正規雇用社員である。
このニュースを見てプラスかマイナスかの気持ちで言ったらそれはマイナスの気持ちになった。ここで非正規側の求めが受け入れられたら、世の中にいる非正規雇用の労働者にも光が見えるだろうな、と。
2019年の国民生活基礎調査によると、男性の22.3%、女性の56.4%が非正規雇用。年代別で見るといわゆる働き盛りといわれる20〜30代の間は非正規雇用の割合が正規雇用の割合より低くなるけれど、女性の場合は40代に入るとこの割合は逆転し、非正規雇用が半数を超える結果が出ている。
「正規労働者と同じ賃金を払え!」という乱暴な言い方をしてしまえば、そりゃあ今回みたいなケースではまかり通らないのは分かっているが、このニュースを受けて私が一番に思ったことは「正規と非正規の差を明示している企業ってどれだけあるの?」ということだった。
ちなみに私の会社は表立って「同一労働同一賃金だから」とは言わないまでも、それを意識しているだろう制度改革を2021年度から行うことが予定されている。
どんなものかと言うと、現在弊社は①総合職(全国転勤or地域限定転勤あり)②一般職(地域限定転勤あり)③契約社員という構成なのだけれど、この②にあたる一般職社員をすべて地域限定転勤ありの総合職に変更するというもの。
…これはこれで、一般職社員の中にはたまったもんじゃないと思ってる人もいるんだけども。。
どうしてこういう体制に変更しようとしているかというと、現在一般職社員の中には総合職と同じような役割で働いている社員もいれば、契約社員とほぼ同じ業務をしている社員もいる。これを是正しようとしているんだろうと私は予測している。
これまで通りの体制にしてしまうと、同一労働同一賃金と言われたとき、一部の一般職社員と契約社員との間の業務内容に差が無いとして言い逃れしづらいのだろうな…と思っている。
全国転勤や地域限定転勤、責任の有無というところで正規・非正規雇用の差はあるが、業務内容については明確に区別されていないのが現状。
とはいえ、契約社員の立場で部署異動があったり他部署と違ってチーム内での業務の差が特に無い私は、、?
と、色々と気になることはあるけれど、私は雀の涙ほどの金額ではあるが、賞与を貰えている。おまけに今年の賞与は正社員は減額、非正規は通常どおりだった。というのも、私たち非正規はこの賞与ありきの給与でないと、生活に大きな影響を与えられるから。
…っていうところで「転勤の有無」は分かるけど、「責任」がどれだけ給与として価値があるのかってのが近くで仕事を見ている私からしたら少々「?」といったところ。メンバーのミスの責任を負う課長、とかは分かるけど、特に役職に付いていない一般社員と契約社員に責任の差ってある?と。勿論分かりやすく差のある企業もあると思うけど、正直ほとんど差が無かったり明示されてなかったりする企業も多いんじゃないかなと思うんだけどどうなんだろう、、
「じゃあ転職すれば良い!」って結構安易に思われがちだし確かに思うけど、例えば私の場合、①フレックス勤務可(しかもコアタイムが無いスーパーフレックス)②リモートワーク可③有給めちゃくちゃ取りやすい(消化率100%)④業務自体も好き⑤企業理念に共感出来る⑥嫌な人間関係で悩まない、っていう賃金以外に文句が無いから簡単に転職出来ないでいる。
実際どうなるかはまだまだ未知数だけど、将来子どもを産むことがあったら上記の6つの条件ってめちゃくちゃ有り難いなと思うわけで。
ちなみに弊社で正社員になるという道も無いことは無いのだけれど、正社員になると現場に行かされることが決定していて、現場に行くと比較的夜型になるのでそれは理想じゃないなと。全条件が合う仕事なんて、やっぱりこの世には無いのかなぁ〜
とにかく、今回の件で全企業にお願いしたいのは①異動範囲②責任③業務内容をきちんと正規と非正規に分けて明示してほしいってこと。後回しにしていると2021年になって絶対この件でそれなりの問題起きてくると思うから。
…はぁ〜、永遠とリゾート地でのんびりしてぇ〜(逃避)
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