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FXトレードを「普通のビジネス」と同じように考えることはできないか?

ある時ふと思いました。

FXトレードを「普通のビジネス」と同じように考えることはできないか?

ここでいう普通のビジネスとは、小売や卸業をイメージしています。
理由は、トレードは結局のところ品(証券)をマーケットから仕入れ(発注)し、マーケットに売る(販売)行為であると考えることができ、これはまさに小売業と同じであるからです。(MtoMビジネスと呼ぶべきでしょうか)

トレードをしていると、つい相場が上がるか?や、いくらのリスクでいくら儲けるか?など、ギャンブル視点で物事を考えてしまいます。

自分もかれこれ5年ほどトレードしており、いろいろな経験をしてきましたが、このようなギャンブルマインドはかなりの毒であると感じます。
大体の負けが、ギャンブル思考に陥り、ロットを張りすぎて自滅するパターンでした。

しかし、そのような「自滅」を普通のビジネスで聞くことは稀です。
(思い浮かぶとしたらタピオカなどでしょうか?大きなリスクを負って多くの材料を発注し、思ったように売れずに安値で損切り)

これ以外に普通の小売業とトレードの相違点は、在庫管理に対する認識の違いです。
小売業において、在庫管理は命です。使うことのできるキャッシュフローを決めますし、利益率も在庫管理によって左右されます。
どの品目をどの程度のロットで発注し、どれくらいのサイクルで販売するのか?ということを考えます。

これは、トレードと非常に似ている部分があります。
どの品目=どの通貨ペアをトレードするか
どの程度のロットで=何ロット注文するか
どれくらいのサイクルで販売=いつ利確するか
というように置き換えることができます。
これに加え、どのような状況になったら在庫処分=損切りをするかも考えます。

また、手持ちの資金からどの程度の在庫を持てるかということも、実際の商売であれば当たり前のように考えます。
安全在庫というものです。
同様に、どの程度キャッシュで余力を持つかも考え、事業計画として考えておきます。

問題認識

しかし、多くのトレーダーはギャンブル的な側面からトレードビジネスに参入してしまうため、いかに1万円を100万円にするかということしか考えておらず、トレードという行為が本来持つビジネス的な側面に目を当てようとはしません。

小売業を例に考えると、少ない元手で大金を得るのがいかに難しいかは、想像に難くないと思います。
ではなぜトレードだと可能だと思うのか?
それは、マーケティングの功罪が大きいです。(罪の方が大きいと思いますが)
耳障りの良い、稀にしか怒らない事象を宣伝し、大衆に誤った認識を与えるのです。
(この話は今回のテーマから脱線するのでこの辺で・・・)

まとめ

もし思うようにトレードで成果が上がっていないのであれば、このようにトレードを普通の商売(ビジネス)として捉え直してみてもいいのかもしれません。

そして、小売業において最重要なのは在庫管理です。
まずは効率的に在庫を持つことができないと、商売始まりません。
それができて初めて、マーケットの需要や顧客のニーズの話ができるようになります。

多くのトレーダーは、マーケットの方を向きすぎです。
その前に、自分の手持ちの資金と、使えるレバレッジから、どの程度のロットで商品(通貨ペア)を仕入れるべきか?ということを考え尽くしたビジネスプランを作る必要があります。
(つまり、最大で持てるロット数を決め、それをどんな基準で分割して各通貨ペアに割り振るのか?ということを考えます)

まずは足元を固め(在庫管理方法などの事業計画)、その後に顧客(マーケット)のことを考えるべきではないでしょうか?

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