
「愛してる」の意味を知る
「愛してるを知りたいのです」と言うヴァイオレットエヴァーガーデンの作品を知ってますか?
「愛してる」ってなんなのでしょうね。
彼女が言葉の本質を理解したいと歩む道のりはとても丁寧で、本質を理解せずに言語として話す人たちが多い中で、今では希少価値とも感じれます。
わたしがこの作品を好きな理由はこの「愛してる」を知る彼女のストーリーが美しく、答えが1つではないことを伝えてくれるところ。
最近、アニメを知らない日本人は海外の人との交流として致命的だと思ったのです。
母国の文化で人気作品と推しが語れない。
アニメ=オタクという認識は令和では古すぎる。
ビジネスパートナーが今ニューヨークに行っているのですが、タイムズスクエアの1階はアニメグッズだそうですよ。
世界で見たときのビジネスの中心地にある意味を考えよう。
昔はアニメを見る時間は浪費と考えていた。
しかし、浪費になるのはインプットのみだからなのだ。
ここに学んだことのアウトプットがあればそれは投資時間。
そこで、たくさんのアニメを見てきた中で「推しアニメ」であるこの作品について今日は語らせてください。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の魅力3選
①圧倒的な映像美と音楽
京都アニメーションならではの美しい作画と、エモーショナルな音楽が作品をより感動的なものにしています。
25分ほどのアニメなのに、まるで映画のようなクオリティのアニメ!
でも映画化もしてます。
この技術って日本の繊細さを表してて、何度見ても感動します。
最近は韓国マンガのイラストの細かさや繊細さも素晴らしく思っているけれど、これを映像として動かす技術や、背景描写はさすが日本。
AIも今はイラストも描けるかもしれないけれど、この繊細さは真似できない。
音楽だって作れる時代だけれど、人間の感性からすべてが掛け合わされたこの作品を真似することは極めて困難だろう。
②1話ごとに考えされられるストーリー
ちょっとあらすじを書かせてください。
主人公のヴァイオレットは、物語の冒頭の戦争中のシーンでギルベルト少佐から「愛してる」と告げられます。
しかし、戦場で”武器”として生きてきた彼女は感情を知らず、その意味がわかりません。
その後ヴァイオレットは少佐と連絡が途絶え、彼からの連絡を待ちながらも自動手記人形として働きます。
当時は言葉を書ける人も読める人も少なかったのです。
そこで、彼女はさまざまな愛の形に触れます。
手紙を書くことで、自分では言えなかった本当の気持ちを伝えたり、相手の心を動かしたりするシーンが多く、言葉の大切さを再認識できます。
また、作品全体を通して、「愛」とは何かをテーマにしています。
親子の愛、恋愛、友情、師弟関係など、さまざまなカタチの愛が描かれており、「愛してる」の正解はひとつじゃないのです。
ヴァイオレットは最初、感情を理解できずに、人を悲しませたり、怒らせたりもしました。ですが、手紙を書く仕事を通じて、人の気持ちを学び、自分自身も成長していきます。
戦争で多くを失ったヴァイオレットが、新しい人生を歩んでいく過程は、喪失感を抱えた人にとって励みになります。「過去の傷を抱えながらも前に進むことができる」という希望を与えてくれます。
各話ごとに異なる手紙の依頼があり、どれも心を打つ物語でそこからいろんな「愛」に触れられます。
特に10話と劇場版は、めっちゃ泣きます。
③ヴァイオレットが人の感情を知っていく成長過程
「愛してる」を知らなかったヴァイオレットが、その意味を理解していく過程は、誰にとっても心に響くものがあります。むしろ響け。
手紙を書く時代から、今はネットが主流になり、コロナもきっかけに人との距離が離れ、人を信頼することすら難しいと思う人が増えた気がします。
人に興味がなくなった人も多いし、関わることすらも避ける人も。
この作品を見てたら、人って変わろうと決めた瞬間からいつからでも変われるんだなあと刺激を受けます。
それほど、主人公の成長はすさまじい。
バトル漫画なら強さがパワーアップするなか、彼女の心の成長がわかります。
「アニメだから」の一言で語られたら、なにも受け取れない。
この作品から何を学び、どう行動に落とし込むのか。
美しいと思う感性、素晴らしいと思うストーリー、誰かが紡がないと後世には残らない。
こういう作品の魅力がわかるのが海外の人が多いだなんて、もったいない。
こちらから海外へ推したい。
本当はまだまだ書きたいけど3つにまとめました。
海外に行くと日本人というだけでアニメや漫画の話をしてくれる外国人の方が多いです。
わたしは海外の人に勧めるならダントツ「ヴァイオレットエヴァーガーデン」
今までたくさんの作品のインプットをしてきたので、たまにはこんな感じでアウトプットしよう。
さて、4周目も見ようかな。