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コーヒーが好きだけど苦手な話

私はコーヒーが好きだ。
香ばしい香りと、複雑な苦味や甘味。
私の鼻と口は、コーヒーが大好きだ。

しかし体全体としてはそうでもないらしい。
時間帯や体調にもよるが、コーヒーを飲むと大体1時間前後で不調が現れてくる。まずお腹が緩くなる。続いて動悸、緊張感。わけもない不安。特に気乗りのしない予定がある朝にうっかり飲んでしまうと、ずっと不安とザワつきを抱えたまま1日を過ごす羽目になる。

昼食以降に飲めば、夜眠れなくなる。ただ眠れないのはカフェインが原因と分かっていて、紅茶でも緑茶でもコーラですらも寝入りを阻害するので、特別コーヒーだけがダメなわけではない。なのに、不安や腹痛を引き起こすのはコーヒーだけだ。

食後のコーヒーは比較的穏やかに作用する。ミルクがドボドボ入ったカフェオレも大丈夫だ。原液が胃腸に直接届くのがどうやら良くない。

そんな体であるのに。

何故か夏の暑い日に外を歩いていると
「アイスコーヒーが飲みたい!氷たっぷりの!!」
という思考が脳を支配する。

水分補給を考えれば摂取すべきは水、麦茶、スポドリ。とにかくカフェインなしで吸収の良いものが向いているに決まっている。それなのに1番飲みたいのは、コンビニコーヒーのような容赦無く氷が入っていて若干薄くなった、ブラックのアイスコーヒーなのである。

不思議なもので、そういう時に飲むアイスコーヒーはあまり不安の発作を起こさない。気分がスッとして、体調が良くなる感じすらある。外出中であるので、丁度食後というわけでもない。同じ空の胃腸に流し込んでいるのにこの差は何なのだろうか?

血管が拡がって体温が下がるから的な…?

ところである友人は紅茶が苦手だという。味ではなく、体に合わないらしい。一方でコーヒーは不調を起こさず飲める。丁度私と逆である。しかも静岡育ちで緑茶はいくら飲んでも平気だという。

同じカフェインを含む飲料で、どうして人によってこんなに作用が違うんだろう。先祖から受け継いだ遺伝的な何らかの要素があるのだろうか。不思議だな。

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