中国横断記その12 ウイグル ④ カナス
今の様子
⑦のカナス湖、⑧のトルファンの4 5日目のこと
前回のはこちら。
今までの中国横断記はこちら。
2019年9月15日 ウイグル(カナス湖)4日目
夜。宿に帰った。同行していた上海在住の人とは別の宿だ。
夜ご飯はお腹減ったが食べるところがないのでカナス湖に来る前に買ったカップラーメンを作り、共有スペースで食べていた。
するとおっさん達が沢山共有スペースに入ってくる。
何しにきたのか、と思ったらひたすら僕を見て話し合っている。そして僕の行動に対して動画を撮ってくる。完全に僕を好奇な目で見てくるので話しかけてみた。
すると「初めて日本人をみたから興奮している。」とのこと。
彼らはカナスに住んでいる中国人らしい。それで握手を求められ、写真を撮って欲しいと言われ、連絡先も交換して欲しいとせがまれた。
なんだか有名人になった気分だったが、悪い気持ちはしなかった笑。
そしてもし何かあれば言ってくれ、なんでも手助けはする!と言われ去っていった。
大抵の日本人は知らないが、中国人は優しい人はとても人情深いし、そして日本にとても興味を持ってくれている。僕の体験上そう思う。
その後、上海の女性が僕の宿に来てくれた。そして今後の旅の計画を話し合った。彼女はカナスにもう少しいる、とのことであったが、僕は予定上いられない。
そのため、次の日一人で帰ることにした。それを告げると調べてくれ、
困ったら!と紙に書いてくれた。
そして「明日帰るとしたら朝一のバスに乗らないといけない。私は朝起きられるか分からないから今日でお別れね。」と言われバイバイした。
リスクあるのにカナス湖まで連れてきてくれ、そして宿代も出してくれ、おまけに帰りの心配までしてくれた。。。
旅の時に出会うことはとっても嬉しいことだが、別れはとっても悲しいものだ。
そして自分の部屋に戻った。
外が寒かったのか、悲しかったのか、厚く布団をかぶり、厚着をして寝た。
2019年9月16日 ウイグル カナス湖 5日目~トルファン
朝一、7時ごろ起床。外に出てみるとキリが出ている。そしてとても寒い。
身支度をして宿を出た。
そして移動するためにバスに乗った。
乗り窓をみると、彼女の姿が。
ドラマのような、映画のようないかにも、なシーンではあったがとっても嬉しかった。ありがとう。
ここから僕は彼女が教えてくれた手順でカナス湖→トルファンに行くことにした。
トルファン(吐魯蕃)はカナス湖と同じウイグル新疆。7、8月の最高気温が49度にもなる灼熱の場所。食べ物が豊富でブドウが美味しい、とのこと。そしてその道はシルクロードであり、あの西遊記で有名な三蔵法師が通った場所や西遊記の舞台になった火焔山もあるらしい。
マイナーだからこそ行く価値あるだろう!と思いそこに向かうことにしたのだ。
そのためルートとしては宿からバス、その後バスに乗りカナスの空港。
飛行機に乗ってトルファンへ。というルートだった。
聞いた話と実際に調べたところ、空港までのバスは30元ほどらしい。ずっと銀行が開いていないので換金できない僕の手持ちは150元ほど。アリペイが200元ほどだった。
飛行機のチケットは別でネットで取ったので十分だろう、ということでバスに乗ったのだった。
すると,バスが想定しないところで終点になって降ろされた。
???よく分からない。
飛行機の搭乗時間もあまりないので急いで空港に行くバスを探す。中国語ができないので英語と翻訳で色々な人に聞く。
するとあるおっさんが「これに乗れば行ける!」という。
バスでなくバンではあったがそこに乗り込んだ。値段を知りたかったので中国元50元を見せるとOKと言うので、少し値が張るが、まあ許容の範囲として乗った。
そして搭乗10分前くらいに空港に到着。
交渉通り50元払う。だがなぜだか運転手がキレ出す。
足りない、という。
そしてその運転手が他のタクシーの仲間を呼ぶ。その後囲まれた。
カネ出せ!!!
とせがまれる。意味がわからない。
50元といったのに、足りないと言われるのだ。
それで「アリペイ見せろ!」とせがまれれたので見せたら200元ほど全部取られた。でもまだ足りないという。
意味がわからないので中国の友人に電話して解決してもらおうと思ったが搭乗時間ももう何分しか残ってない。
財布出せとおっさん何人かにせがまれ出したところ全部持ち金を取られた。
でもまだよこせ!という。
それと同時に5本指を見せてくる。でうーべい!うーべい!!と怒鳴ってくる。
そこでわかった、
こいつは50元でなく500元という法外な額でぼってきているのだ、と。
ただ本当にアリペイもないし中国元も一元もない。
本当に持ち金がないし、搭乗時間もないので
空港でお金降ろしてくる!といい走って飛行場へ行き、ゲートへ駆け込み逃げた。
時間2分ほど遅れていたがギリギリ許してもらえ、どうにか飛行機にも乗れた。
朝っぱらからハラハラドキドキ体験だった。
そして無事、トルファン(吐魯蕃)へ。
灼熱の地と言われているだけある。外に出た瞬間激アツでした。汗がどっぷり出た。
朝は氷点下の場所だったのに昼の今は灼熱。身体がおかしくなりそう。
早いとこ中心地に行こうと決めた。しかし中心に出るまで車で1時間くらい。だから車必須。バスはない。タクシーのみ。
そのためタクシーに乗ろうと思ったが気がついた。
あ、俺お金全部取られたんだった。。。。。。
40度の暑さ。持ち金なし。中心まで歩くとしたら6時間くらい。。
どうしよう、、、、、。
続きはまた次回。
2019年9月16日 ウイグル(ウルムチ)5日目、の出費
1元=約15円
ぼったくりのバン 380
計 380元=約5700円
ここで旅を偲ぶ。
Keitaro.
もっとぼったくられた記事はこちら。
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