旅のススメ。

私は大学に入ってから定期的に旅をしている。旅行ではない。「旅」だ。何故私が旅に出るのか、こだわりと持論たっぷりにお伝えする。

旅行と旅

旅行とは。
観光雑誌に載っているところに行く。観光名所や観光者向けのレストラン、そして観光者向けのホテル。これがよくある「旅行」ではないだろうか。これは私からすると「旅行雑誌の再確認」でしかなく、そこで得たモノと実際の様子は似て非なるものと言いたい。
渋谷のスクランブル交差点付近に外国人観光客で集う「お寿司屋さん」が、渋谷民には全く馴染みのないことと同じである。
旅行や観光は「恣意的に造られたその場所の土地巡り」、とも言えるかもしれない。

旅とは。
私的な旅の定義は「その土地を識る」こと。そのために「郷に入っては郷に従え」の精神を下に様々なことを知り、経験させてもらう。知るために、土地についたら自由気ままに動く。現地の人とコミュニュケーションを図る。経験させてもらうために、現地の人と仲良くなり、彼らの生活にお邪魔させてもらう。これが私のスタイルであり、私が思う旅だ。ちゃんと「識りたい」からこそ、友人と行かず一人で行く。そこに細かなプランはないし作ってはいけない。宿も直前までは取らないし、取ってはいけない。そのためにその日がどうなるかはその時次第にはなるが、それが旅の魅力であると思っている。

そしてこういう旅は以下のような良い事を生む。

私の思う旅のいいこと

その１　日常生活の見直し
日々の同じような生活はある程度のルーティンが生まれ、見直す機会が減る。旅をすることで自分の生活から離れ、違う景色や生活を見ることは自身のライフワークを考える大きなきっかけとなる。

その２　コミュ力養成
旅は分からないことばかりだ。そのため、周囲の人に聞かなくてはならない状況になる。「日本人はシャイだから」、とは言っていられない。誰にどのタイミングでどう話せばいいのだろう、と言ったこと。日本語が通じないのなら他の言語を使わないといけない。こう言ったことから、旅は人と接する上での「コミュニュケーション能力」と「言語力」のup、試練の場になるのである。現地の人と交流を深めたい場合はよりコミュニュケーションの力は問われるだろう。

その３　対応力がつく
旅をしていると思わぬ出来事が必ず、そして沢山訪れる。更にそれは対処しないと進めないことも多い。だから自分のできる裁量で臨む。もし難しかったら必死に頼る人を探す。日々の生活からは滅多に起こらないこのようなハプニング。それを対応できる力が付くのが旅である。

その４　視野の拡張
自分の考え方、思考回路が広がる時は自分とは違うものにぶつかり、真に受けた時であると思っている。これの連続が「旅」である。旅とは、そもそも自分が全く知らない土地を巡ることである。知っているところであるなら、それは徘徊であり、散歩でしかない。知らない土地という時点で、旅は「異」である。そしてそこに住む自分とはバックグランドが違う人間と様々なことを話し、そして生活にお邪魔する。「異なり」の連続である。それをしっかり享受すれば、それを「識る」ことになり、それは自身の視野の拡張になる。

その５　幸せになれる
「あなたの土地柄やあなたを識りたい。」という旅人に対し、大抵の現地の人は温かく迎えてくれる。観光や地元を紹介してくれたり、地元の美味しいご飯屋さんに連れて行ってくれる。家に招待してくれ、ご飯を振舞ってもらい、泊まらせてもらえることもある。感謝と愛と人間味を感受し、幸せな気持ちでいっぱいになれる。

その６　日本を知れる（無論、他国も知れる）
国外への旅へ行くと、「あぁ。この国ってこんな所があるんだ。」という発見は多い。「異」なるものも沢山感じる。これは無意識にも自分の国と比較しているからである。つまり、他国のことを知ることは目線を変えれば、日本のことを知れることにもなるのである。

その７　自身を知れる
見て聞いて食べて、話をして、肌で感じる。すると、合うこと合わないことが分かる。興味があること、無いこと、好きなこと嫌いなことが分かる。自分がより分かる契機が旅にはある。

最後に　ネタが増える
そもそもこの記事が作れたのは、自分が旅をしてきたからだ。
また「旅」はオリジナル要素が強いために貴重な体験談というのが必ず生まれる。この体験談は他の人に話すと中々面白がってもらえる。いい話のネタになること間違いない。

旅によって得られるものは大きい。私は旅が大好きだ。

旅のできる世の中を望んで。

ここに筆を置く。
Keitaro

___________________________________________ “kodawariリレー”とは、夏休み企画。モノ、趣味、価値観etc...、ゼミ生それぞれの”こだわり”を綴り、仲間へ繋ぐ。いつか集まれる日を願って。
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