裏切りの「2020 M１ グランプリ」

表紙引用

「2020 M-１グランプリ」が先日開催された。

開催後の世間の声を見てみると
今回のM１はレベルが低かった。や面白くなかった。という。

そして何より言われているのは「マヂカルラブリー」の優勝についてだ。

あんなん漫才でない。M-1も落ちたもんだ。と言われてる。

そのため、今回のM１、何故「マヂカルラブリー」が優勝したのか、を僕なりに解説したい。

「マヂカルラブリー」

（引用）

まず、
コロナだから「無言ボケ」が優勝した（飛沫感染の流れ）、とかいう意見もあるがそういうことではないと思う。

「マヂカルラブリー」が凄かったのは

僕らを「裏切ってきたから」だ。

去年の「ミルクボーイ」の超正統派漫才。
M-1の系譜。
そして漫才というと「お互いの掛け合い」が当たり前だ。
その上
M-1は「漫才」選手権という場だと誰もが思っている。

それが念頭にあったからもう面白かったのである。

誰もが掛け合いをするのか、と思いきや

彼らは掛け合いをしなかった。

しなかったどころか、ボケである野田クリスタルは無言だった笑。

「おいおいおい！！！マジか。漫才の１位を決める場で喋らないんかよ！」っていう面白さがそこには介在していたのだ。

その上での野田クリスタルの圧巻の動き。
そしてテンポ良く入れてくるシンプルなツッコミ
（「違う。違う。違う！！」といった単純なツッコミ。）が野田の動きの邪魔をせず、
そして視聴者のツッコミをそのまんま代弁しているものが心地よかった。

その結果が今田耕司の涙するほどの爆笑であり、優勝であったろう。

マヂカルラブリーのネタは確かに漫才ではない、とは思う。
しかしコントかと言われると違う。

彼らのネタは「漫才」でなくて「MANZAI」なのである。

そしてM１は漫才No.1選手権でなく、「MANZAI No１選手権」なのである。

だってM-1のルールは

結成１５年以下。２人以上のコンビ。年齢芸歴は関係なし。

なのだから。

ここで見解を終える。

Keitaro.