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詩* 半透明

クラゲは回る ぐるぐる回る
大きな 丸い水槽で
クラゲは回る ゆっくり回る
色とりどりに 染められて

空気と数字を 読み過ぎて
呼吸を忘れた 私など
お構い無しに それぞれの
リズムで 生と死を刻む

ぱた ぱた と
ぱた ぱた と

薄暗い 静かな部屋で
ガラスの中の キミに問う
聴く耳も 答える口も
持たないことを 知りながら

人間らしく 生きるには
もっと上手に 生きるには

流されて 晒されて
その中で キミは潔く
半透明の 体の中に
性も死も 見せつける

ぱた ぱた と
ぱた ぱた と

答えなど 無いのだ と
キミを見て 腑に落ちる
喉に詰まった 溜息が
尖ったままで ぽろっと落ちた

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