詩* エグる
誰かの何かをエグるような
詩を書きたいと思っていた
それが誰とは気づかずに
それが何とは分からずに
ただ そこにある風景が
ただ そこにいるその人が
なぜ 美しく見えるのか
なぜ 面白く見えるのか
脳の中へと旅に出て
ココロの森で彷徨った
キオクの荒野を駆けぬけて
コトバの海を渡りきり
イノチとイタミを拾い上げ
イヤシとイバショに辿り着く
見つけたものは いつだって
イビツな夢の 抜け殻ばかり
気がつくと いつだって
エグられるのは 私の方
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