詩＊　深層の理解者

そう　これは恋ではない
そう　決して恋ではない
分かり合えるということに
幸せを感じているだけ

でも　友情とは呼びたくない
でも　友情より確かなことは
人間らしく生きているという
証のひとつになるということ

似たような　感性を持ち
似たような　環境で育ち
似たような　疑問を抱き
似たような　傷を隠して

ジブンという人間の
不確かな輪郭が
キミという人間に
出会えたことで見えている

明日という日の存在を
無防備に信じることを
言葉ではなく　存在で
見せつける　キミの眩しさ

ただ　生きててもいいんだと
まだ　変われるかもしれないと
言葉ではなく　存在で
見せつける　キミの優しさ

ずっと　見つめていたいだけ
ずっと　確かめていたいだけ

そう　これは恋ではない
そう　決して恋ではない